【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】ネッツのスタッツ分析(8~40試合目まで)

2023-03-29チーム,ネッツ,複数試合

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注目ポイント

ジャック・ヴォーンHC体制でのスタッツを振りかえってみる。
21~30試合目と同様に、31~40試合を9勝1敗と好成績で終えた。
通算では33試合で25勝8敗となっているが、要因がどこにあるのか確認してみよう。
8~30試合目までの分析に関してはここから確認してほしい。

スタッツについて

 ※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。

スタッツ詳細

Rtg

・ヴォーン時代(8~30試合目)
  • ORtg:114.2(8位)
  • DRtg:109.7(5位)
  • NETRtg:4.5(6位)
・ヴォーン時代(31~40試合目)
  • ORtg:121.0(2位)
  • DRtg:109.9(2)
  • NETRtg:11.1(1)
・ヴォーン時代(8~40試合目)
  • ORtg:116.3(5位)
  • DRtg:109.8(3位)
  • NETRtg:6.5(3位)

31~40試合目の期間はORtg・DRtgがともに改善され、リーグ2位の数字を記録した。NETRtgに関してはリーグ唯一の2桁となった。(2位はDENの8.1)
怪我人がほとんどいなくなったことで12連勝を記録するなど、チームのケミストリーがかなり高まってきたと言える。
それではそれぞれの詳細を見ていこう。

OF面

・OF全般
  • PTS:114.7(14位)
  • ORtg:116.3(5位)
・OF効率
  • FG%:51.9(1位)
  • 3P%:40.5(1位)
  • eFG%:59.4(1位)
  • TS%:62.3(1位)
・OF回数
  • FGA:83.7(28位)
  • FTA:19.2(30位)
  • TOV:13.8(15位)
  • PACE:98.7(23位)
  • POSS:98.6(25位)

ついに得点効率を示すeFG%やTS%がリーグトップの数字となった。一方で、OFの回数を示すPACEやPOSSはTOVが少し減ったことで多少改善されたものの、引き続きリーグ下位クラスを記録している。

31~40試合目の期間でFG%・3P%・eFG%・TS%すべてでリーグ1位を記録している。高確率のデュラントとカイリー、インサイド中心のクラクストンとシモンズ、オニール・ハリス・渡邊のシューター陣、オールラウンドなウォーレンとOFに関してさらに磨きがかかってきたことが分かる。

得点効率に関してはリーグトップクラスの数字に期待できるので、TOV・REB・PFなどが原因で相手とOF回数で大きな差をつけられないことが勝利のために重要となるだろう。

DF面

・REB
  • OREB%:21.5(30位)
  • DREB%:70.5(26位)
  • opp PTS 2C:14.3(25位)
  • opp OREB%:29.5(26位)
  • opp DREB%:78.5(30位)

REBに関するスタッツは相変わらずリーグ下位クラスとなっており、あまり改善は見られない。31~40試合目でDREB%:70.7(24位)・opp PTS 2C:13.3(14位)となっており、現状のロスターではこの数字が限界なのかもしれない。

REBに関しては間違いなく弱点ではあるものの、すでにサイズのある選手がラインナップにいること・ボックスアウトに対する意識改善をHCがしているというニュースがあることから、これ以上の改善にはロスターの変更が必要かもしれない。

しかし、チームが勝利を重ねていることからREBのためだけにサイズのある選手を獲得するトレードに動くというのはリスクが高いのかもしれない。OFなどほかのスタッツに悪影響が出ないようにしっかりと検討することが大事だろう。

・3P
  • opp 3PM:11.5(8位)
  • opp 3PA:32.7(9位)
  • opp 3P%:35.1(13位)
  • opp PTS 3P%:31.5(16位)
  • opp AST 3P%:83.9(19位)

30試合目までと比較してopp 3PAにあまり変化が無い一方で、opp 3P%に大きな改善が見られた。31~40試合目の期間ではopp 3P%:32.9(2位)とかなり優秀な数字となっている。opp 3P%が下がったことがopp PTS 3P%の改善にも繋がっているのだろう。

opp 3PAを悪化させることなくopp 3P%を下げることが出来たのは素晴らしい結果だろう。3Pからの失点が減ったことがDRtgの改善に貢献していそうだ。次の目標はさらにopp 3P%を下げることとopp AST 3P%を下げることだろう。

opp AST 3P%を下げるにはローテーションミスを減らしてフリーで3Pを打たせないことが重要だと思う。ローテーションミスが目立つカイリー・セス・ハリスなどの改善に期待したい。

主要スタッツの成績と順位一覧

※ ()内は順位
※opp ○○は対戦相手のスタッツ(例:opp FG%は対戦相手のFG%=被FG%)

  • WIN%:75.8(1位)
  • PTS:114.7(14位)
  • FGM:43.4(4位)
  • FGA:83.7(28位)
  • FG%:51.9(1位)
  • 3PM:12.5(12位)
  • 3PA:30.8(26位)
  • 3P%:40.5(1位)
  • FTM:15.4(28位)
  • FTA:19.2(30位)
  • FT%:80.1(9位)
  • OREB:7.2(30位)
  • DREB:33.6(12位)
  • REB:40.8(27位)
  • AST:26.7(5位)
  • STL:7.1(14位)
  • BLK:6.6(1位)
  • TOV:13.8(15位)
  • PF:21.3(25位)
  • PTS TOV:16.5(22位)
  • PTS 2C:11.3(26位)
  • PTS FB:16.3(5位)
  • PTS PA:45.9(24位)
  • ORtg:116.3(5位)
  • DRtg:109.8(3位)
  • NETRtg:6.5(3位)
  • OREB%:21.5(30位)
  • DREB%:70.5(26位)
  • eFG%:59.4(1位)
  • TS%:62.3(1位)
  • PACE:98.7(23位)
  • POSS:98.6(25位)
  • PIE:54.4(1位)
  • PTS 2P%:53.9(11位)
  • PTS 3P%:32.6(13位)
  • AST 2P%:53.9(6位)
  • AST 3P%:80.5(22位)
  • opp PTS:108.2(2位)
  • opp FGM:39.2(2位)
  • opp FGA:88.0(15位)
  • opp FG%:44.6(2位)
  • opp 3PM:11.5(8位)
  • opp 3PA:32.7(9位)
  • opp 3P%:35.1(13位)
  • opp FTM:18.3(13位)
  • opp FTA:24.2(19位)
  • opp FT%:75.8(3位)
  • opp OREB:11.3(27位)
  • opp DREB:31.2(5位)
  • opp REB:42.5(7位)
  • opp AST:22.3(1位)
  • opp STL:7.5(17位)
  • opp BLK:3.5(1位)
  • opp TOV:13.8(14位)
  • opp PF:17.5(30位)
  • opp PTS TOV:18.1(19位)
  • opp PTS 2C:14.3(25位)
  • opp PTS FB:14.3(20位)
  • opp PTS PA:47.8(7位)
  • opp ORtg:109.8(3位)
  • opp DRtg:116.3(5位)
  • opp NETRtg:-6.5(3位)
  • opp OREB%:29.5(26位)
  • opp DREB%:78.5(30位)
  • opp eFG%:51.3(2位)
  • opp TS%:55.2(2位)
  • opp PACE:98.7(8位)
  • opp POSS:98.8(6位)
  • opp PIE:45.6(1位)
  • opp PTS 2P%:51.3(14位)
  • opp PTS 3P%:31.5(16位)
  • opp AST 2P%:45.9(2位)
  • opp AST 3P%:83.9(19位)

総評

ヴォーンHC体制(8~40試合目まで)でのBKNのスタッツを分析してみた。
OF・DFともに改善が見られ、21~40試合目で18勝2敗と驚異の数字を記録した。DREB%など課題はあるものの優勝を目指せるチームになってきたと言えるだろう。
しかし、40試合目のMIA戦でデュラントが怪我を負ってしまい、最低3週間の欠場と見られている。
トレード期限(現地2/9)までには約15試合あり、このデュラント不在の期間にロスターを評価することとなる。フロントがどの様に評価し、どの様にチームに変化を加えるかには注目だ。

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