【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2022-10-20 バックス@シクサーズ

2023-03-29シクサーズ,チーム,バックス

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注目ポイント

□PHI
 OFの停滞感を改善できるか!

□MIL
 ヤニスの負担を軽減できるか!

総評

PHI

ハーデンのOFでの変化

PHIはハーデンの得点力復活の兆しが見えたことは朗報だろう。これまでとは違い、ステップバックからの3Pやマークマンを抜いてからのフローターorロブパスという得点パターンは減ったように思う。この試合ではステップバックからのミッドレンジで得点を重ねており、体に合った得点方法に適応してきた印象である。

エンビードの不調

一方で不安なのはエンビードで、OFでもDFでも集中力のなさなのか疲れからなのかマイナス面が目立った。OFではポストからの1on1でミッドレンジシュートに逃げている印象があった。DFではPnRのスイッチで味方とのコミュニケーションエラーが発生してノーマークを作るなどチームDFの穴となっていた。この試合で追い上げたのもエンビードが不在の時間にハーデンがPAのスペースを生かしていたという点も気になった。

マキシーとトバイアスの生かし方

マキシーとトバイアスのFGAが少ないと感じた。マキシーのスピードは強力な武器なのでスペースを与えて、20FGAくらいは機会を与えたいところだ。また、トバイアスがSFをやっているときはサイズで有利な場合が多い。小さい相手にはかなり効率よく得点を取る印象なのでセカンドユニットの時間帯などにFGAを増やしたいところだ。

まとめ

相変わらず主力の出場時間が長い。相手にヤニスがいたことからタッカーが40分近いPTになっている。次戦はSASとの戦いということでどの様なPT管理になるか注目である。

MIL

ミドルトンの不在

MILはミドルトンの不在でやはりOFが厳しいようだ。得点パターンとしてはBIG3の1on1とキックアウトからのアウトサイドシュートが多いと思う。しかし、ミドルトンが不在、ホリデーとアウトサイドシュートが不調、ヤニスは体力温存のためかプレーメイクに集中となってPTSが伸びなかった。ホリデーとアウトサイドシュートの不調は仕方ないものなので長期間続くわけではないが、同じような展開になったときにどう対処するかコーチ陣の手腕が試されるかもしれない。

ヤニスのOFパターン

ヤニスはまだまだ止めることのできない選手だが、相性の悪い選手は一定存在する。そういう選手が対戦相手にいた場合、リムへのアタックだけではPTSを量産することが出来なくなる。アウトサイドシュートやプレーメイクでOFに貢献はしているが、優勝のためには更なる成長が求められるかもしれない。

まとめ

ミドルトンが不在でもEastでプレーオフを逃すことはないと思うので、PT管理を行って怪我に気を付けながらシーズンを戦っていくだろう。

スタッツについて

 ※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。

欠場選手情報

■PHI
 ー
■MIL
 □パット・カナートン
 □ジョー・イングルス
 □クリス・ミドルトン

チームスタッツ

青塗はスタッツが優勢、灰色は同スコア。
2C:2nd Chance, FB:Fast Break, PA:Paint Area

MILの勝因は下記の2点。
・3PM
・AST

MILは決して高い3P%ではなかったが、3PMの差で接戦をものにした。
ASTの多さはヤニスやホリデーの1on1からアウトサイドシュートというチームOFの結果だろう。

PHIはPTS PAで大きく上回ったが、FG%が伸びなかった。
3Pを一本でも多く決めていれば勝利できていただけに今後の改善が必要だろう。

プレイヤースタッツ

ハーデンが新たな得点パターンで31PTSとOFをけん引した。
怪我明けのハーデンとタッカーが40分近く出場しているのは引き続き懸念点である。

トバイアスの10REBとタッカーと4OREBは目立たないが素晴らしい活躍だ。
ハーデンの9AST・2TOVは圧巻の活躍だ。

エンビードはもちろんのこと、マキシーやハーデンがPAでPTSを重ねている点は素晴らしい。
エンビードはPIEが低いのでFG%を上げて効率よく得点したいところだ。

ホリデーの6PTSが誤算だっただろう。シュートは水物なので次戦での改善に期待したい。

ヤニスは8ASTとプレーメイクでもチームに貢献している。
ホリデーも8ASTと貢献した数字を記録している。

ヤニスのUSG%が抑えられたのはいい傾向だろう。
ヤニスとホリデーの負担を減らせる選手が現れることに期待したい。

スコア推移とプレイタイム

前半は一進一退の攻防が続いた。3Q終盤にPHIの得点が止まっている間にMILが2桁のリードを奪う。
逆に4Qの中盤にPHIが一気に差を詰め一時逆転するが、マシューズの3Pが決勝点となりMILが勝利した。

PHIはハーデンとトバイアスが休んだ3Q終盤に差をつけられ、エンビードとマキシーが休んでいる時間帯に差をつめた結果となった。4人をどうローテーションさせていくかは今後の課題だろう。
MILはヤニスかホリデーをコートに残すローテーションを採用している。どちらかが休んでいる時間帯にOFを引っ張れる選手が欲しいところだ。

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