【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】ネッツのスタッツ分析(8~50試合目まで)
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
ジャック・ヴォーンHC体制でのスタッツを振りかえってみる。
デュラント不在の影響は大きく、41~50試合を4勝6敗と失速して終えた。
通算では33試合で29勝14敗となったが、要因がどこにあるのか確認してみよう。
8~40試合目までの分析に関してはここから確認してほしい。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
スタッツ詳細
Rtg
・ヴォーン時代(8~40試合目)
- ORtg:116.3(5位)
- DRtg:109.8(3位)
- NETRtg:6.5(3位)
・ヴォーン時代(41~50試合目)
- ORtg:116.1(15位)
- DRtg:115.8(16位)
- NETRtg:0.3(19位)
・ヴォーン時代(8~50試合目)
- ORtg:116.0(5位)
- DRtg:110.9(5位)
- NETRtg:5.1(4位)
41~50試合目の期間はORtg・DRtgともに順位を大きく落とした。ORtgに関しては数字自体は大きく変わっていないが、DRtgは約4下がっている。その結果、NETRtgがリーグ下位に近い数字になっている。
デュラント不在とシモンズ・ウォーレンの調子が上がっていないことを考慮すると耐えた方だが、SASやDETに負けたことを考えるともっと勝ちたかったところではある。
それではデュラントが出場していた40試合目までと欠場した41~50試合目までを比較しながら、それぞれの詳細を見ていこう。
OF面
・OF全般(8~40試合目)
- PTS:114.7(14位)
- ORtg:116.3(5位)
・OF全般(41~50試合目)
- PTS:114.5(19位)
- ORtg:116.1(15位)
PTSもORtgもスタッツ自体は大きく変化しておらず、ほかチームがOFで好調だったため順位が下がったようだ。
・OF効率(8~40試合目)
- FG%:51.9(1位)
- 3P%:40.5(1位)
- eFG%:59.4(1位)
- TS%:62.3(1位)
・OF効率(41~50試合目)
- FG%:50.1(5位)
- 3P%:40.1(5位)
- eFG%:58.1(7位)
- TS%:60.4(9位)
OF効率に関してはスタッツが少し下がっているがリーグトップ10には入っており、デュラント不在を考えると十分な結果だろう。
・OF回数(8~40試合目)
- FGA:83.7(28位)
- FTA:19.2(30位)
- TOV:13.8(15位)
- PACE:98.7(23位)
- POSS:98.6(25位)
・OF回数(41~50試合目)
- FGA:85.6(23位)
- FTA:21.7(25位)
- TOV:13.3(19位)
- PACE:99.3(17位)
- POSS:98.9(21位)
TOVが減りPACEが上がったことで、FGAが増えたことが分かる。
OF効率が多少下がったもののOF回数が増えたことで結果的にORtgのスタッツ自体はほとんど変わらなかった。デュラント不在で特にOF面で数字が悪化すると予想されていたが、PACEを上げることでなんとか対応できた形となった。
DF面
・DREB(8~40試合目)
- DREB%:70.5(26位)
- opp PTS 2C:14.3(25位)
・DREB(41~50試合目)
- DREB%:67.1(30位)
- opp PTS 2C:16.0(25位)
DREBに関しては更に数字が悪化しリーグ最低を記録した。そこから2Cでの失点が増えたことがDRtg悪化の要因の1つだ。デュラント不在に加えて、ウォーレンやシモンズが数試合欠場したので悪化するのは当然だろう。これ以上改善するにはロスターを変更するしかない。
・3P(8~40試合目)
- opp 3PM:11.5(8位)
- opp 3PA:32.7(9位)
- opp 3P%:35.1(13位)
- opp PTS 3P%:31.5(16位)
- opp AST 3P%:83.9(19位)
・3P(41~50試合目)
- opp 3PM:12.1(10位)
- opp 3PA:32.2(9位)
- opp 3P%:37.5(17位)
- opp PTS 3P%:31.5(13位)
- opp AST 3P%:82.7(18位)
opp 3P%は少し悪化している。3PAが増えているわけではないので、相手の3Pに対するDFが悪くなったということだろう。
・失点要因(8~40試合目)
- opp PTS TOV:18.1(19位)
- opp PTS FB:14.3(20位)
- opp PTS PA:47.8(7位)
・失点要因(41~50試合目)
- opp PTS TOV:14.3(7位)
- opp PTS FB:11.9(6位)
- opp PTS PA:49.4(11位)
TOVの減少でTOVやFBからの失点は減らすことが出来ている。一方でPAでの失点が増えており、DRtg悪化の要因となっていそうだ。
・PFとFT(8~40試合目)
- PF:21.3(25位)
- opp FTM:18.3(13位)
- opp FTA:24.2(19位)
- opp FT%:75.8(3位)
・PFとFT(41~50試合目)
- PF:23.1(30位)
- opp FTM:22.1(29位)
- opp FTA:28.0(30位)
- opp FT%:79.7(23位)
PFの増加とともにFTからの失点が増えていることは一目瞭然だ。デュラントの欠場でDFが苦手なセス・ハリス・ミルズ・キャムのPTが増えた結果だろう。
主要スタッツの成績と順位一覧
※ ()内は順位
※opp ○○は対戦相手のスタッツ(例:opp FG%は対戦相手のFG%=被FG%)
- WIN%:67.4(4位)
- PTS:114.7(12位)
- FGM:43.2(7位)
- FGA:84.1(28位)
- FG%:51.5(1位)
- 3PM:12.7(12位)
- 3PA:31.4(22位)
- 3P%:40.4(1位)
- FTM:15.5(30位)
- FTA:19.8(30位)
- FT%:78.2(15位)
- OREB:7.5(30位)
- DREB:33.2(12位)
- REB:40.7(28位)
- AST:26.6(5位)
- STL:6.9(17位)
- BLK:6.6(1位)
- TOV:13.7(16位)
- PF:21.7(26位)
- PTS TOV:16.3(22位)
- PTS 2C:11.2(27位)
- PTS FB:16.0(6位)
- PTS PA:46.0(25位)
- ORtg:116.0(5位)
- DRtg:110.9(5位)
- NETRtg:5.1(4位)
- OREB%:21.9(30位)
- DREB%:69.6(28位)
- eFG%:58.9(1位)
- TS%:61.7(1位)
- PACE:98.9(21位)
- POSS:98.7(24位)
- PIE:53.2(2位)
- PTS 2P%:53.2(13位)
- PTS 3P%:33.2(10位)
- AST 2P%:53.7(6位)
- AST 3P%:80.8(22位)
- opp PTS:110.1(3位)
- opp FGM:39.6(3位)
- opp FGA:88.1(15位)
- opp FG%:45.0(2位)
- opp 3PM:11.6(8位)
- opp 3PA:32.1(6位)
- opp 3P%:35.9(18位)
- opp FTM:19.4(22位)
- opp FTA:25.2(24位)
- opp FT%:77.2(10位)
- opp OREB:11.5(28位)
- opp DREB:32.2(8位)
- opp REB:43.7(18位)
- opp AST:22.8(3位)
- opp STL:7.2(11位)
- opp BLK:3.6(2位)
- opp TOV:13.0(20位)
- opp PF:17.6(30位)
- opp PTS TOV:17.2(17位)
- opp PTS 2C:14.7(26位)
- opp PTS FB:13.7(17位)
- opp PTS PA:48.2(6位)
- opp ORtg:110.9(5位)
- opp DRtg:116.0(5位)
- opp NETRtg:-5.1(4位)
- opp OREB%:30.4(28位)
- opp DREB%:78.1(30位)
- opp eFG%:51.5(1位)
- opp TS%:55.5(2位)
- opp PACE:98.9(10位)
- opp POSS:99.1(7位)
- opp PIE:46.8(2位)
- opp PTS 2P%:50.8(12位)
- opp PTS 3P%:31.5(14位)
- opp AST 2P%:47.3(7位)
- opp AST 3P%:83.6(20位)
総評
ヴォーンHC体制(8~50試合目まで)でのBKNのスタッツを分析してみた。
デュラントの不在でOFが大きく悪化すると思われたが、意外にもそこまで大きく悪化はしなかった。
一方でDF面の悪化は深刻で2C・FT・3Pと様々な原因で失点が増えていることが分かった。(ウォーレンやシモンズの欠場も影響したと思われる。)
これ以上DFを改善するためには現状のロスターでは限界があり、ウィングや控えCの補強が必要だろう。デュラントの復帰までにトレード期限を迎えるので、フロントがどう動くかには注目だ。
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