【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2022-10-24 ネッツ@グリズリーズ
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□MEM
モラントを支える選手は現れるか!
□BKN
相手のインサイドへの対応は!
総評
MEM
モラントを支える選手
MEMはモラントとベインの2人が38PTSを記録し、チームとしても134PTSと高得点で殴り勝つ形での勝利となった。DAL戦ではモラント以外がPTSを取れず点差をつけられてしまった。この試合では前半はモラントが得点を稼ぎ、後半はモラントが引き付けたところからベインが得点するという形が多く見られた。モラントはアンストッパブルな選手になっているので、ほかの選手の得点が重要になるだろう。
強力なインサイド陣
インサイドではアダムズが躍動し、BKNの若いインサイド陣に対してOREBを量産し2Cへつなげていた。BKNはインサイドのサイズが大きいので大きな優位ではなかったが、サイズの小さいチームでは明らかに強みになるだろう。この試合でもアルダマやクラークの活躍は見られたが、JJJが不在の間は代わりの選手の活躍も重要になりそうだ。
まとめ
BKN相手に得点力で上回れたというのはかなりの収穫だろう。勢いに乗ったときは止められないチームとなりそうだ。
BKN
DREB
BKNはNOP戦と同じようにインサイドで好きにやられてしまった。REB争いでクラクストンやシモンズのPFが増えDFでプレッシャーをかけられなくなるという悪循環に陥ってしまう。シモンズを誰にマークさせるのかは検討の余地があるだろう。今後バランチュナスやアダムズのようなパワーのあるCを相手にしたときにどう対処するかは課題だ。
スモールラインナップ
ハリスの復帰でシューターを出場させながらサイズが小さくないバランスのいいラインナップを組めるようになった。2Qに逆転したときはシモンズの代わりにハリスが入ったラインナップだった。シモンズかクラクストン(or シャープ)だけのスモールラインナップはスペースが広くOF面でメリットが大きいので、リードされて点数が欲しい時などは使ってもいいだろう。
シモンズの起用方法
シモンズはDF面ではサイズで有利を作れるが、OF面ではマークマンがインサイドを固めるのでスペースが無くなるというデメリットがある。シモンズがペイントへアタックすればそこからフリーの選手が生まれるが、現状はOFで積極性が見られない。カイリーとデュラントが2人ともいるときはシモンズとCの併用はうまくいっていることも多いが、セカンドユニットの時間帯でどの様なラインナップにするかは悩みどころだ。
HCの采配
振り返るとこの試合で重要なポイントとなったのは3Qの序盤だろう。BKNのPTSが止まり逆転されたところで早めにTOを取ったが流れを変えられず、そのときにつけられた2桁リードを追いつけずに敗戦となった。TOでは何有効な対処が出来ず、選手交代でようやくPTSが取れるようになった。コーチ陣は対応力という点で今後の課題としてほしい。
まとめ
残念ながら敗戦となったが、毎試合様々なことを試し改善しようという意思は見られる。安定した強さになるにはまだ時間がかかるかもしれないが、辛抱強くチームの完成度が高まっていくところを見届けたい。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■MEM
□ジャレン・ジャクソンJr
□ザイア・ウィリアムズ
□ダニー・グリーン
■BKN
□セス・カリー
□TJ・ウォーレン
□マーキーフ・モリス
チームスタッツ
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/10/193add0d1a9a15afe43b81850f666941.png)
2C:2nd Chance, FB:Fast Break, PA:Paint Area
MEMの勝因は下記の2点。
・FGA
・3P%
MEMは3Pが驚異の47.1%だった。
また、OREBやSTLからFGAを増やしたことも勝利につながった。
BKNはFGが54%と効率よくPTSを奪ったが、最後まで相手の3Pが落ちなかった。
プレイヤースタッツ
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/10/5da8909941a9635cdddc34a458d38fd7.png)
モラントとベインがそれぞれ3Pを60%以上で成功させ、38PTSを記録した。
アルダマとクラークが高確率で2桁得点を取っている点も大きい。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/10/acc187106da1c8c3318c12521ebaaedb.png)
アダムズは13REBとインサイドで活躍した。
モラントとベインは7ASTとチームへの貢献度も高い。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/10/690782305bf47976a6eacaaf7ce81739.png)
モラントとベインはPAでのPTSも多い。
USG%のバランスが良くチームでOFが出来ている。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/10/5a36b1c479af52a3651906169be039c0.png)
デュラントとカイリーがそれぞれ37PTSを記録した。特にデュラントはFGが70%を驚異の数字だった。
クラクストンも安定して2桁PTSを記録するようになってきた。
他に安定して2桁PTSを取る選手が現れてほしいところだ。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/10/1820125c43194e07c97b3aa94ca9696f.png)
チームでREBを取る姿勢が見られる。
シモンズはTOVとPFを減らしたい。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/10/db14f1703595994af93fdca291a134e6.png)
デュラントやカイリーがPAでPTSを稼いでいることからもシモンズとCの併用でスペースが無いということではないだろう。
やはりキーとなるのはシモンズでPIEを上げたいところだ。
スコア推移とプレイタイム
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/10/03f932325af3224801bc40662880bda1-1024x614.png)
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/10/a6719d882f8c6fb7c39b9b308c949b02-1024x614.png)
2Qの序盤まではMEMがリードしていたが、2Q中盤にBKNが一気に逆転し前半を終える。
3Qの序盤は展開が変わりBKNのPTSが止まっている間にMEMが2桁リードを奪った。そのままリードが縮まることなくMEMが勝利した。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/10/80c75bf9dc86ea5ebe026ea080715ad8-878x1024.png)
MEMはモラントの休憩中はジョーンズが安定した活躍を見せる。誰もPTが35分を超えていないのは素晴らしい点だ。
BKNはインサイドのファウルトラブルや怪我人の影響でまだまだローテーションが定まっていない。サムナーやトーマスをうまく活用してほしいところだが、今後もいろいろと試していくだろう。
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