【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2022-12-16 ネッツ@ラプターズ
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□TOR
連敗を脱出できるか!
□BKN
試合を通じてDFの強度を維持できるか!
総評
TOR
後半の入り方
前半を10点リードして終えたが、後半開始5分でリードがほとんど無くなってしまった。最終的には逆点を許して3Qを終えることとなった。BKNがFGを70%近い確率で決めたこともそうだが、PFを8個犯してFTを13本与えたことも大きかった。特にリードしているときには後半の入り方に気を付けたいところだ。
チームの方向性
能力の高い選手が多くチーム力は高いと思うが、接戦を勝ち切るための勢いが足りないように感じる。シアカムやバンブリートはオールスタークラスの選手だが、チームを優勝に導くほどのスター性は無いだろう。中々勝率が上がらず解体して再建に向かうという噂もある中で、どの様にチームを変化させていくかには注目だ。
まとめ
怪我人の影響もあり中々勝てない中でどうチームを立て直すかには注目だ。
BKN
前半と後半の変化
前半と違い後半はベンチからG(セス・サムナー・トーマス)を全く起用しなかった。DFで穴となる選手を最低限に出来たことが、3Qでの14PTSのリードにつながった。カイリーとデュラントだけでなく、シモンズやウォーレンがOFの起点になれることがGの起用を減らせる要因だろう。
一方で、カイリーもシモンズもいないラインナップはさすがにOFの組み立てに苦戦していたので、OFをコントロールできる選手を1人はコートに残しておきたいところだ。カイリーとデュラントが1on1に専念できるように、ボールを運べる控えGが欲しいところだ。
ヴォーンHCは前半に多くの選手を起用して調子を確かめる傾向があるが、さすがに前半に20PTSをつけられると追いつくのが大変になる。ウォーレン・シモンズ・渡邊などの調子が安定してきたので、そろそろ前半のGを並べるラインナップは無くしていいだろう。
接戦でのクラクストンとシモンズのFT問題
接戦のときに相手がわざとクラクストンとシモンズにファールをしてFTを打たせることが時々ある。デュラントやカイリーにシュートを打たれるくらいなら、確率の悪い2人のFTの方がましということだ。TORのように支配的なインサイドプレイヤーがいないときは、スモールラインナップで何とか対応できると思うが、MILやPHI相手の時にどうするかは今から考えておかないといけないかもしれない。
クラクストンとシモンズの代わりに渡邊とウォーレンを起用したラインナップでもバランスは良く普通に戦えそうだが、念のためFTが苦手ではないPF-Cのような選手を補強できればなお安心だろう。
まとめ
直近の10試合を9勝1敗として、ついに勝率が6割になった。怪我人も減ってチームとしては間違いなく完成度が上がってきている。今後はいくつかの課題に対応するために補強をどうするかが焦点だろう。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■TOR
□ゲイリー・トレントJr
□OG・アヌノビー
□プレシャス・アチウワ
□オット・ポーターJr
■BKN
□パティ・ミルズ
チームスタッツ
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/12/0f08ac218affe60a016f839059f5b606.png)
2C:2nd Chance, FB:Fast Break, PA:Paint Area
BKNの勝因は下記の2点。
・FG%
・PTS FB
BKNはチームでFG%が60%とかなり効率的だった。
FBで簡単にPTSを重ねたのも大きかった。
TOVを減らしてFGAが増えればより簡単に勝利できただろう。
TORはBKNのTOVから21PTSと得点を重ねた。
PAでの56PTSも総得点が伸びた要因だろう。
プレイヤースタッツ
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バンブリートは前半に25PTSと前半の大量リードに貢献した。
バーンズは積極的にドライブを仕掛け後半にPTSを量産した。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/12/252cecee2fb34125aefeedeb205eaa8c.png)
REBやASTはバランスよく記録している。
DFへの意識の高さからPFがいつも多い印象だ。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/12/7c3ce730304d13d07b301fc2bfb0d580.png)
PAでのPTSが多いことで安定してPTSを稼げるので、PAを攻めることが出来ているのはいい点だろう。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/12/abda5646e4d5324248f58acb261d7064.png)
オニールのPTを抑えることが出来ているのはウォーレンや渡邊のおかげだろう。
デュラントのPTをもう少し抑えられたら完璧と言っていいだろう。
チームでFGが60%近いのは、FGAが多いデュラントとカイリーの効率の良さの影響でもある。
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クラクストンの6BLKは驚異の数字だ。
TOVとPFはまだまだ改善点のままだ。
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軒並み高効率なのは素晴らしい。
ウォーレンとシモンズのUSG%はもう少し上がってもいいだろう。
スコア推移とプレイタイム
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/12/d8f36585798ef9230d03a22aa70ca84f-1024x614.png)
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/12/fa77e9c14a7fbee7d3964a8ace394fcf-1024x614.png)
前半はTORが常にリードし、最大20点近いリードがあった。
3QでBKNが逆転したが、最後まで接戦が続いた。
最後はカイリーの劇的なブザービーターでBKNが勝利を掴んだ。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/12/efefd5a73c8c8afa3271b1bf488ad8cd-878x1024.png)
TORは相変わらず主力PTが長い。フリンがPTSを伸ばしたのは嬉しい誤算だっただろう。
BKNは後半に控えGの起用がゼロになった。結果としてDFの強度が上がったので計画通りだったのかもしれない。次の試合の前半の選手起用は注目だ。
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