【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2023-03-29 マーベリックス@シクサーズ
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□PHI
エンビードとハーデンの活躍は!
□DAL
ドンチッチとカイリーの活躍は!
総評
PHI
好調なOFの特徴
ここ10試合でのPACEはリーグ最下位だが、ORtgはトップ10に入っている。要因としてはシュート効率を表すTS%がリーグ4位と高いことがあるだろう。特にFBからの得点とFTでの得点が多い。
FBはマキシー・トバイアス・メルトンが多くハーデンのパスとも合わせて強力な武器になっている。トランジションで得点が取れると得点が伸びるので、走れる選手とパスを出せる選手が揃っているのは強みだ。
FTに関してはエンビードとハーデンがハーフコートOFで最低でもFTを貰ってくることが多いのが要因だ。特にエンビードは平均12.7本の試投数でハーデンの2倍以上もある。FTを貰えば相手のFBを阻止することにもつながるので、PACEが遅いチームにとってありがたい。
FBとFTからある程度安定して得点を稼げるので、あとはこの試合のように3Pを成功させればプレーオフでもOFで優位を取れるだろう。
DFの不安な点
エンビードやタッカーの存在でPAやウィングへのDFはある程度期待できるが、GやシューターへのDFには少し不安がありそうだ。メルトンのDFには期待できるが、スクリーンからマキシーやハーデン、ニアン辺りが狙われることが想像できる。
好材料なのはEastでバックコートが強力なのはCLEくらいしかないことだろう。レギュラーシーズンでの順位とプレーオフでの組み合わせは注目だ。
まとめ
まずはプレーオフ1回戦の対戦相手がどのチームになるか注目だ。
DAL
OFの起点
個人での得点に期待できるのはドンチッチとカイリー以外にハーディーとウッドがいると思うが、HCの謎采配でハーディーとウッドのPTが短いのでOFでの停滞が感じられた。まだ、4人の内2人以上がコートにいればマシだが、ドンチッチかカイリーしかコート上にいない時間帯があったのには驚いた。
ドンチッチとカイリーが常にボールを持ってOFするわけではないので、パスするだけで誰もリングを攻めず残り数秒で苦し紛れの3Pになるということが見られた。DFに期待できないチームにおいて中途半端にDFの向上を期待するくらいなら、ハーディーとウッドを30分以上使ってOF全振りの采配をしてほしいところだ。
クラッチタイムでの選手起用
4Qで得点が取れずに負けることは最近よくあることだが、やはり問題は選手起用だろう。ハーディーは0分・ウッドは3分程度の起用で、ドンチッチとカイリーの1on1頼りのOFが目立つ。残り5分に限ってはウッドも起用せず、シュートが不調だったブロックとクレーバーを起用する始末だった。
OFに期待できる選手を起用せず得点が取れずに負けるのはやめてほしいところだが、ここまでくるともう変わることは無いだろう。なんとかプレーインに滑り込んで、3Pを決めまくることに期待するしかないだろう。
まとめ
まずはプレーインに出場できるのか注目だ。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■PHI
ー
■DAL
□フランク・ニリキナ
チームスタッツ
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/03/6331606daf8a0fd9e1e0a3493ba7564b.png)
2C:2nd Chance, FB:Fast Break, PA:Paint Area
PHIの勝因は下記の2点。
・3P%/FT
・OREB/PTS 2C
PHIは3PとFTで得点を伸ばした。
また、OREBを得点につなげたのも大きかった。
DALは相手のアウトサイドシュートを止められず、FGAでの優位を生かせなかった。
ファウルから多くのFTを与えたのも痛かった。
プレイヤースタッツ
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/03/c8e488a377dad500eb375bcfec9ab326.png)
メルトンとニアンの3P・トバイアスのポストプレイでの得点が大きかった。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/03/84f939085a3493c962617bceb86139e2.png)
メルトンとリードのOREBはありがたかった。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/03/b8aff3d50f954ae92a462cf88112635f.png)
プレーオフではエンビードの得点効率が低い時はもう少しUSG%を下げたいかもしれない。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/03/962a7f35fd9be867552c9bfb301e5937.png)
ドンチッチ・カイリー・THJが得点を伸ばした。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/03/bb7fe098717275a62763b88506bd9aeb.png)
ドンチッチはREBやASTでも活躍した。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/03/6cce990732c1d5fe44138b93324f57e9.png)
ドンチッチのUSG%が抑えられているのはいい点だ。
スコア推移とプレイタイム
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/03/6a27eec4c7dab5ffd2f0ca125bfaab15-1024x614.png)
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/03/bcd8cf25c3720b534d4a48c933a2f628-1024x614.png)
1QはDALがスタートダッシュに成功し2桁差をつけたが、PHIがすぐに追いつく。
2Qに再びDALが2桁差をつけたが、PHIがなんとか差を縮めて前半を終えた。
3Qは一進一退の攻防でDALの2点リードで終える。
4Qは中盤からDALの得点が止まり、PHIが一気にリードを広げそのまま勝利につなげた。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/03/1461aa1419e586304a03ff536896eb8e-878x1024.png)
PHIは1Qはハーデンがフル出場、3Qはマキシーがフル出場、セカンドユニットの時間帯はそれぞれとメルトンがコートに残った。セカンドユニットの時間帯にオールベンチをやめて相手に優位を取られなくなったのはいいことだろう。エンビードを休ませるためにリードの活躍が重要になりそうだ。
DALはドンチッチが1Qと3Qにフルで出場した。ドンチッチに疲れが見えるのでやめた方がいいと思うが、ここまで来た以上変わることは無さそうだ。ハーディーとウッドのPTの少なさとCをほぼ4人で回している点は疑問が残るかここも改善には期待できなさそうだ。
[afi]
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