【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2022-11-17 ネッツ@ブレイザーズ

2023-03-29チーム,ネッツ,ブレイザーズ

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注目ポイント

□POR
 堅守を維持できるか!

□BKN
 前戦での大量失点を踏まえてDFの改善は!

総評

POR

安定したDF

PORはリーグでも上位のDRtgを記録しており、その要因はウィングディフェンダーの層の厚さだろう。グラントやハート・ウィンズロウなどが安定したDFを見せているのが、ここまでのチームの躍進を支えている。この試合でもBKNは17TOVを記録しており、その結果FGAで14本もの差(POR:93, BKN:79)が生まれている。

OFの課題

この試合ではリラードやサイモンズ・シャープが20PTS以上を記録している一方で、グラントが5PTSと抑えられた。後半からのサイズのあるBKNのDFに対して中々インサイドを攻められなかった印象だ。3Q終盤と4Qの中盤にPTSが止まっていたが、このような場面にどう対処していくかが今後の課題だろう。

まとめ

意外なDFの改善で前評判以上の成績を残している。プレイオフを戦っていくうえでOFの改善が課題となるだろう。

BKN

Gの選手起用の減少

ヴォーンHCはこれまでの試合で前半で選手の調子を見極めて、後半で調子の選手のPTを増やすという傾向が見られた。この試合ではついにサムナー・トーマス・ミルズのG陣のPTが大きく減り、シモンズや渡邊のPTが増えた。

その効果としてREBやPAのDFで改善が見られた。また、シモンズや渡邊が相手のGの選手のDFをある程度できるので、オールスイッチからフリーで3Pを打たせることも減り、リラードやサイモンズのPTSを止めることもできていた。

課題として、デュラントとシモンズが不在の4Q序盤はOFでの停滞感が見られたが、ローテーションの工夫やカイリーの復帰でなんとか解決できるだろう。

まだ、1試合だけなので上手くいくと断言するのはまだ早いが今後もフロントコートに厚みを持たせたラインナップを継続して様子を見てほしいところだ。

シモンズの復調

この試合ではハリスの3Pの復調、オニールや渡邊のオールラウンドな活躍などが勝利につながったが、特に大きいのはシモンズの復調が見られたことだろう。ボール運びからのPAへのアタックやDREBからの素早いパスとシモンズに期待していたプレーが随所に見られた。

シモンズがOFで計算できるとなるとクラクストンとの併用、デュラントの負担軽減、FBの増加でFG%の上昇など、OFでもDFでも貢献が期待できる。苦手なFTを3/4で決めたことも含めて、この試合はシモンズ本人もかなり自信になったと思う。PTSとASTはもっと増やせると思うので今後の更なる活躍に期待したい。

まとめ

アウェイ連戦の最終戦を最高の形で終えることが出来た。次戦ではついにカイリーが復帰し、チームとしてほぼすべての選手が揃うことになる。いい雰囲気を継続して勝利を積み重ねていきたいところだ。

スタッツについて

 ※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。

欠場選手情報

■POR
 ゲイリー・ペイトンⅡ

■BKN
 □TJ・ウォーレン
 □カイリー・アービング

チームスタッツ

青塗はスタッツが優勢、灰色は同スコア。
2C:2nd Chance, FB:Fast Break, PA:Paint Area

BKNの勝因は下記の3点。
・FG%
・REB
・PTS PA

BKNは少ないFGAの中で効率よくFGを成功させた。
フロントコートの選手起用を増やしたことでREBで優位を取れたことも大きい。
TOVの多さは改善点だ。

PORはBKNのTOVを生かしてPTSを重ねることが出来た。
REBで優位を取られたのが厳しかった。

プレイヤースタッツ

G陣がPTSの中心となった。特にシャープは少ないFGAを高確率で決めている。
層が厚くPTが偏っていないのはいい点だ。

チームでバランスよくREBを稼いでいる。
リラードはPTSだけでなくASTも2桁とチームのOFを支えている。

USG%が偏っていないのが強さの要因でもあるだろう。
グラントはDFでの負担がFG%に出たのかもしれない。

デュラント以外に2桁PTSの選手が5人とチームでいいOFが出来たといえる。
今後G陣のPTがどうなるか注目だ。

DREBをしっかりと取れているのはいい点だ。
シモンズには安定して2桁ASTをしてほしい。
ハリスやカリーがドライブからのTOVが見られたのは改善点だ。

デュラント以外はUSG%のバランスが良く、チームとしてOFが出来ているともいえる。
渡邊とシモンズのPTS効率の良さは今後も継続していきたい。

スコア推移とプレイタイム

試合を通してかなりの接戦となった。PORは2Q終盤・3Q終盤・4Q中盤にPTSが止まっており、その間にBKNが差を詰めた。最後はオニールの決勝点でBKNが勝利した

PORがどのポジションにも安定した控えがおり、層の厚さを感じた。PTSが止まるのはローテーションの問題ではなさそうなので、どこに要因があるか検討が必要だ。
BKNは後半フロントコートの選手起用を増やし、デュラントが3番で起用できるようにしていた。また、クラクストンとシモンズの併用も見られたが、今後も続けていくかには注目だ。

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