【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】セルティックスのスタッツ分析(1~30試合目まで)

2023-03-29セルティックス,チーム,複数試合

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注目ポイント

20試合目終了時は16勝4敗と勝率8割だったが、21~30試合は6勝4敗と少し失速した。
それでもEast1位はキープしている(MILと同率)が、どこに原因があったのか見てみよう。
(1~20試合目までの分析はここから確認してほしい)

スタッツについて

 ※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。

リーグ順位の高いスタッツ・低いスタッツ

Rtg

・1~20試合目
  • ORtg:120.3(1位)
  • DRtg:112.3(17位)
  • NETRtg:7.9(1位)
・21~30試合目
  • ORtg:113.5(12位)
  • DRtg:109.0(5位)
  • NETRtg:4.5(5位)
・1~30試合目
  • ORtg:118.0(1位)
  • DRtg:111.2(9位)
  • NETRtg:6.8(1位)

21~30試合目は、1~20試合目と比較して、OFが悪化しDFが改善している。
それでも、30試合トータルで見ればどちらもリーグトップ10に入っているのが勝率の高さの要因だろう。
それではOFとDFでの変化の詳細を見ていこう。

OF面

・OF全般
  • PTS:119.1(1位)
  • ORtg:118.0(1位)
・OF効率
  • FGM:42.3(12位)
  • FG%:48.6(6位)
  • 3PM:16.1(2位)
  • 3P%:38.3(2位)
  • FTM:18.4(15位)
  • FT%:83.5(1位)
  • eFG%:57.9(1位)
  • TS%:61.6(1位)
・OF回数
  • FGA:87.1(19位)
  • 3PA:41.7(2位)
  • FTA:22.2(23位)
  • OREB:8.3(26位)
  • TOV:13.2(5位)
  • PACE:99.9(17位)
  • POSS:101.2(15位)

20試合目までと比較してOF効率のスタッツが少し悪化しており、OF回数のスタッツは少し改善している。結果としてORtgが下がってしまった。

・21~30試合目でのスタッツ
  • FG%:47.4(17位)
  • 3P%:35.6(16位)
  • PTS 2P%:45.7(28位)
  • PTS 3P%:39.5(3位)

特にアウトサイドシュートが不調で21~30試合目では上記のようにリーグ中位クラスの成績となっている。相変わらず3Pによる得点が多いので、3Pの成功率はORtgに直結する。3Pが不調の試合は必ず出てきてしまうので、3P以外でどう得点を重ねるかは考えておかないといけないだろう。

DF面

・DREB
  • DREB:34.3(7位)
  • DREB%:73.1(9位)
  • opp OREB:10.3(12位)
  • opp OREB%:26.9(9位)

DREBに関しては20試合目までと同様にリーグトップクラスの数字を残しており、相手に多くのOREBを取られていないことが分かる。順位も大きく変わっていないので、DRtg改善の要因はDREB関連ではなさそうだ。

・失点の要因
  • opp FGM:42.2(24位)
  • opp FGA:90.1(25位)
  • opp FG%:47.0(14位)
  • opp 3PM:11.0(3位)
  • opp 3PA:31.9(5位)
  • opp 3P%:34.8(12位)

相手のFG%・3P%がわずかではあるものの改善しており、ここがDRtg改善の要因となっていそうだ。

・21~30試合目でのスタッツ
  • opp FG%:46.8(9位)
  • opp 3P%:33.8(7位)
  • opp AST 2P%:41.7(1位)
  • opp AST 3P%:75.0(2位)

21~30試合目でのそれぞれのスタッツは上記のようになっている。数値としては少しの変化だが、リーグ内の順位が上がっていることが分かる。相手のアウトサイドシュートの確率を下げられたことがDRtg改善の要因のようだ。特にASTからのFGに関しては20試合目までよりも止めるようになっている。

すでにリーグトップクラスのDFにはなっているが、さらにDRtgを改善するためにはASTがつかない1on1からのFGを止める必要があるだろう。

主要スタッツの成績と順位一覧

※ ()内は順位
※opp ○○は対戦相手のスタッツ(例:opp FG%は対戦相手のFG%=被FG%)

  • WIN%:73.3(1位)
  • PTS:119.1(1位)
  • FGM:42.3(12位)
  • FGA:87.1(19位)
  • FG%:48.6(6位)
  • 3PM:16.1(2位)
  • 3PA:41.7(2位)
  • 3P%:38.3(2位)
  • FTM:18.4(15位)
  • FTA:22.2(23位)
  • FT%:83.5(1位)
  • OREB:8.3(26位)
  • DREB:34.3(7位)
  • REB:42.6(21位)
  • AST:26.4(9位)
  • STL:6.5(26位)
  • BLK:5.2(10位)
  • TOV:13.2(5位)
  • PF:20.2(13位)
  • PTS TOV:17.4(17位)
  • PTS 2C:11.2(26位)
  • PTS FB:14.0(15位)
  • PTS PA:45.2(24位)
  • ORtg:118.0(1位)
  • DRtg:111.2(9位)
  • NETRtg:6.8(1位)
  • OREB%:23.4(28位)
  • DREB%:73.1(9位)
  • eFG%:57.9(1位)
  • TS%:61.6(1位)
  • PACE:99.9(17位)
  • POSS:101.2(15位)
  • PIE:53.5(2位)
  • PTS 2P%:43.9(29位)
  • PTS 3P%:40.4(2位)
  • AST 2P%:50.1(17位)
  • AST 3P%:83.0(17位)
  • opp PTS:112.8(14位)
  • opp FGM:42.2(24位)
  • opp FGA:90.1(25位)
  • opp FG%:47.0(14位)
  • opp 3PM:11.0(3位)
  • opp 3PA:31.9(5位)
  • opp 3P%:34.8(12位)
  • opp FTM:17.3(9位)
  • opp FTA:22.1(7位)
  • opp FT%:78.3(19位)
  • opp OREB:10.3(12位)
  • opp DREB:34.1(23位)
  • opp REB:44.5(23位)
  • opp AST:21.8(1位)
  • opp STL:6.3(5位)
  • opp BLK:3.9(2位)
  • opp TOV:12.7(27位)
  • opp PF:20.6(16位)
  • opp PTS TOV:15.4(1位)
  • opp PTS 2C:14.2(19位)
  • opp PTS FB:12.5(7位)
  • opp PTS PA:48.6(13位)
  • opp ORtg:111.2(9位)
  • opp DRtg:118.0(1位)
  • opp NETRtg:-6.8(1位)
  • opp OREB%:26.9(9位)
  • opp DREB%:76.6(28位)
  • opp eFG%:53.1(9位)
  • opp TS%:56.6(9位)
  • opp PACE:99.9(14位)
  • opp POSS:101.5(18位)
  • opp PIE:46.5(2位)
  • opp PTS 2P%:55.4(29位)
  • opp PTS 3P%:29.2(4位)
  • opp AST 2P%:43.6(1位)
  • opp AST 3P%:76.0(1位)

総評

21~30試合で少し勝率が落ちたBOSのスタッツ分析をしてみた。
得点源の3Pの確率が落ちたことでORtgが落ちてしまったが、相手のFG%をさらに抑えられたことでDRtgは少し改善された。優勝を目指す上ではDFの改善は必須だったので改善の目途が立ったのは朗報だろう。
3Pが不調な試合への対策とDRtgのさらなる改善が見られたら、優勝が見えてくるだろう。

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