【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】マーベリックスのスタッツ分析(1~50試合目まで)
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
50試合目を終えて26勝24敗でWest4位(GSW、LAC、NOPと同率)につけている。
ただし、Westはかなり混戦のためプレーオフ進出が安心できる位置ではない。
昨年より苦戦が続いているがスタッツから要因を確かめてみよう。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
スタッツ詳細
Rtg
・1~50試合目
- ORtg:115.2(9位)
- DRtg:115.0(24位)
- NETRtg:0.2(14位)
ORtgがリーグTOP10に入っている一方で、DRtgがリーグ下位クラスとなっている。
勝率を上げるためにはDFの改善が必要そうだ。
それではOFとDFの詳細を見ていこう。
OF面
ORtgが高い要因はどこにあるのか、さらに改善する余地はあるのか見てみよう!
□OF全般
・1~50試合目
- PTS:112.6(23位)
- ORtg:115.2(9位)
PTSはリーグ下位クラス・ORtgはリーグ上位と反対のスタッツとなっている。
このことから、1試合当たりのPOSSが100を下回っていることが予想できる。
つまり、時間をかけたOF(PACEが低い)をしているのだろう。
□OF効率
・1~50試合目
- FGM:39.2(30位)
- FG%:47.2(18位)
- 3PM:14.7(3位)
- 3P%:36.3(14位)
- FTM:19.6(9位)
- FT%:73.3(29位)
- eFG%:56.1(7位)
- TS%:59.6(9位)
FG%と3P%はリーグ平均的な数字、FT%がリーグワーストレベルである。
全体的なOF効率は高くリーグTOP10に入るほどである。
□OF回数
・1~50試合目
- FGA:83.1(30位)
- 3PA:40.5(3位)
- FTA:26.4(2位)
- OREB:7.8(29位)
- TOV:11.8(2位)
- PACE:96.3(29位)
- POSS:97.8(29位)
予想通りPOSSが低い。加えてFTAが多く、OREBが少ないことからFGAも少なくなっている。
また、FGAが少ないにも関わらず3PAがかなり多いので、PTSの内3Pの占める割合も多くなるだろう。
全体で見るとOFの特徴として、少ないPOSSを効率成功させているのでORtgが高い。
POSSでは3PAとFTAの占める割合が多いが確率が悪い。3P%とFT%を上げればまだORtgが改善する余地がある。
他にはPOSSを増やす(OFにかける時間を短くする)ことでORtgが上がることが期待できるが、カイリーの加入でどう変化するかが注目だろう。
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DF面
DRtgが低い要因を見てみよう!
□FG%
- opp FGM:40.7(9位)
- opp FGA:84.8(4位)
- opp FG%:48.1(24位)
- opp 3PM:11.2(1位)
- opp 3PA:31.2(2位)
- opp 3P%:35.8(16位)
FGA、3PAともに少ないが、これはDALのPOSSが少ない影響で相手のPOSSも少なくなっていることも影響しているだろう。
成功率に関しては、FG%がリーグ下位クラス・3Pはリーグ平均クラスなので、DRtgの改善には3P以外での失点を減らす必要がありそうだ。
□DREB
・1~50試合目
- DREB%:72.1(15位)
- opp OREB%:27.9(15位)
- opp PTS 2C:13.8(17位)
DREBに関してはリーグ平均クラスで、2Cからの失点も多くは無い。DFでの大きな弱点とはなってなさそうだ。
□PFとFT
・1~50試合目
- PF:21.0(22位)
- opp FTM:19.7(25位)
- opp FTA:25.1(23位)
- opp FT%:78.2(19位)
PFが多くFTから毎試合約20PTS失点しており、DRtgが低い要因だろう。
平均PFは多い順に、ウッド(2.9)、パウエル(2.9)、ドンチッチ(2.8)、グリーン(2.6)となっている。
インサイドの選手とドンチッチのDF改善が必要なのかもしれない。
□2Pと3P
- opp PTS TOV:15.0(1位)
- opp PTS FB:12.9(6位)
- opp PTS PA:49.4(14位)
- opp PTS 2P%:52.9(21位)
- opp PTS 3P%:29.6(3位)
- opp AST 2P%:49.9(12位)
- opp AST 3P%:84.1(21位)
TOVやFBからの失点は少なく、PAでの失点も多くは無い。失点としては2Pの割合が多い。また、相手のASTありの3Pの割合が多い。
これらのことから、DRtgの改善にはASTなし、かつPA以外の距離の2Pからの失点を減らすつまり、ハーフコートでの1on1やPnRからの失点を減らすことが必要である。また、ASTありの3Pを減らす、つまり、ローテーションミスやオーバーヘルプからフリーの選手を作らないなどのことが必要となりそうだ。
カイリーに関しては1on1でのDFはある程度やる能力があるが、残念ながらローテーションなどをサボることが多々あるので、ドンチッチもDFで弱点になるようだとDRtgはさらに悪化するかもしれない。
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主要スタッツの成績と順位一覧
※ ()内は順位
※opp ○○は対戦相手のスタッツ(例:opp FG%は対戦相手のFG%=被FG%)
・1~50試合目
- WIN%:52.0(11位)
- PTS:112.6(23位)
- FGM:39.2(30位)
- FGA:83.1(30位)
- FG%:47.2(18位)
- 3PM:14.7(3位)
- 3PA:40.5(3位)
- 3P%:36.3(14位)
- FTM:19.6(9位)
- FTA:26.4(2位)
- FT%:73.3(29位)
- OREB:7.8(29位)
- DREB:31.0(28位)
- REB:38.7(30位)
- AST:22.0(30位)
- STL:6.5(27位)
- BLK:4.0(26位)
- TOV:11.8(2位)
- PF:21.0(22位)
- PTS TOV:16.7(18位)
- PTS 2C:11.0(27位)
- PTS FB:9.6(30位)
- PTS PA:42.3(30位)
- ORtg:115.2(9位)
- DRtg:115.0(24位)
- NETRtg:0.2(14位)
- OREB%:23.0(28位)
- DREB%:72.1(15位)
- eFG%:56.1(7位)
- TS%:59.6(9位)
- PACE:96.3(29位)
- POSS:97.8(29位)
- PIE:49.1(24位)
- PTS 2P%:43.5(30位)
- PTS 3P%:39.0(3位)
- AST 2P%:43.9(29位)
- AST 3P%:77.7(26位)
- opp PTS:112.2(9位)
- opp FGM:40.7(9位)
- opp FGA:84.8(4位)
- opp FG%:48.1(24位)
- opp 3PM:11.2(1位)
- opp 3PA:31.2(2位)
- opp 3P%:35.8(16位)
- opp FTM:19.7(25位)
- opp FTA:25.1(23位)
- opp FT%:78.2(19位)
- opp OREB:9.8(9位)
- opp DREB:34.2(26位)
- opp REB:44.0(20位)
- opp AST:24.1(10位)
- opp STL:6.1(3位)
- opp BLK:4.0(4位)
- opp TOV:12.6(24位)
- opp PF:22.7(1位)
- opp PTS TOV:15.0(1位)
- opp PTS 2C:13.8(17位)
- opp PTS FB:12.9(6位)
- opp PTS PA:49.4(14位)
- opp ORtg:115.0(24位)
- opp DRtg:115.2(8位)
- opp NETRtg:-0.2(14位)
- opp OREB%:27.9(15位)
- opp DREB%:77.0(28位)
- opp eFG%:54.7(19位)
- opp TS%:58.6(22位)
- opp PACE:96.3(2位)
- opp POSS:97.6(2位)
- opp PIE:50.9(24位)
- opp PTS 2P%:52.9(21位)
- opp PTS 3P%:29.6(3位)
- opp AST 2P%:49.9(12位)
- opp AST 3P%:84.1(21位)
NAME | STATS | RANK |
---|---|---|
WIN% | 52.0 | 11 |
PTS | 112.6 | 23 |
FGM | 39.2 | 30 |
FGA | 83.1 | 30 |
FG% | 47.2 | 18 |
3PM | 14.7 | 3 |
3PA | 40.5 | 3 |
3P% | 36.3 | 14 |
FTM | 19.6 | 9 |
FTA | 26.4 | 2 |
FT% | 73.3 | 29 |
OREB | 7.8 | 29 |
DREB | 31.0 | 28 |
REB | 38.7 | 30 |
AST | 22.0 | 30 |
STL | 6.5 | 27 |
BLK | 4.0 | 26 |
TOV | 11.8 | 2 |
PF | 21.0 | 22 |
PTS TOV | 16.7 | 18 |
PTS 2C | 11.0 | 27 |
PTS FB | 9.6 | 30 |
PTS PA | 42.3 | 30 |
ORtg | 115.2 | 9 |
DRtg | 115.0 | 24 |
NETRtg | 0.2 | 14 |
OREB% | 23.0 | 28 |
DREB% | 72.1 | 15 |
eFG% | 56.1 | 7 |
TS% | 59.6 | 9 |
PACE | 96.3 | 29 |
POSS | 97.8 | 29 |
PIE | 49.1 | 24 |
PTS 2P% | 43.5 | 30 |
PTS 3P% | 39.0 | 3 |
AST 2P% | 43.9 | 29 |
AST 3P% | 77.7 | 26 |
opp PTS | 112.2 | 9 |
opp FGM | 40.7 | 9 |
opp FGA | 84.8 | 4 |
opp FG% | 48.1 | 24 |
opp 3PM | 11.2 | 1 |
opp 3PA | 31.2 | 2 |
opp 3P% | 35.8 | 16 |
opp FTM | 19.7 | 25 |
opp FTA | 25.1 | 23 |
opp FT% | 78.2 | 19 |
opp OREB | 9.8 | 9 |
opp DREB | 34.2 | 26 |
opp REB | 44.0 | 20 |
opp AST | 24.1 | 10 |
opp STL | 6.1 | 3 |
opp BLK | 4.0 | 4 |
opp TOV | 12.6 | 24 |
opp PF | 22.7 | 1 |
opp PTS TOV | 15.0 | 1 |
opp PTS 2C | 13.8 | 17 |
opp PTS FB | 12.9 | 6 |
opp PTS PA | 49.4 | 14 |
opp ORtg | 115.0 | 24 |
opp DRtg | 115.2 | 8 |
opp NETRtg | -0.2 | 14 |
opp OREB% | 27.9 | 15 |
opp DREB% | 77.0 | 28 |
opp eFG% | 54.7 | 19 |
opp TS% | 58.6 | 22 |
opp PACE | 96.3 | 2 |
opp POSS | 97.6 | 2 |
opp PIE | 50.9 | 24 |
opp PTS 2P% | 52.9 | 21 |
opp PTS 3P% | 29.6 | 3 |
opp AST 2P% | 49.9 | 12 |
opp AST 3P% | 84.1 | 21 |
総評
カイリーが移籍する前のマーベリックスに関してスタッツ分析を行った。
すでに好成績を残しているOF面では、カイリーの加入でPACEの増加や3P%やFT%の改善によってさらにORtgが上がる期待はできる。
一方でDFに関しては現状リーグ下位クラスのスタッツだが、DFSがいなくなりDFで弱点になりうるカイリーの加入でさらに悪化する可能性もある。可能であればトレード期限までにDFで貢献できる選手を連れてきたいところではある。
ドンチッチとカイリーというリーグでも屈指のバックコートデュオは残り約30試合の中でどのようなケミストリーを見せるのかには注目だ。
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