【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2023-03-22 ウォリアーズ@マーベリックス
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□DAL
ドンチッチとウッドの活躍は!
□GSW
カリーとトンプソンの活躍は!
総評
DAL
DFの改善点
3Pが約30%だったGSWに対して127失点しており、DFは完全に崩壊していると言える。大きな要因となったのはPAでの66失点だが、原因としてはドンチッチのDFとそれをカバーできないチームDFにあると思う。ドンチッチのDFは改善してほしいところだがOFの負担もあるので、それをカバーできるチームDFを構築する必要があると思う。
キーとなるのは2BIGだ。DREBとPAでの失点に課題を抱えるDALにとってビッグマンを2人起用してインサイドを固めるという考えは理にかなっている。しかし、最近2BIGの時間が増えているがこれらの課題に改善は見られない。
理由としては2BIGがただサイズのある選手を2人起用しただけでこれまでとDFプランが全く変わっていないことがある。2BIGのメリットはサイズのある選手を1人常にPA付近に配置できることでPAの失点を減らし、DREBで優位を取ることだと思う。
しかし、現状のDALは相手のハンドラーに関わっていないビッグマンがPAを守るという意識が無く、1人のDFと同じ守り方をしている。結果的に相手にPnRからがら空きのリングにレイアップされることが多々見られた。2BIGでの理想としては2人のビッグマンでPAを守り、ほかの選手で3Pを守り、期待値の低いミッドレンジはある程度許容するというDFだ。
ドンチッチのDFをカバーしながら3Pまで守るのは正直厳しいので、PAを固めてDREBも改善できるようなDFに変化することを期待したい。
ドンチッチ
ドンチッチが得点力では才能あることは疑う余地が無い。しかし、ドンチッチが40分以上プレーして、FGを27本も放ち、17ASTしないといけないドンチッチ依存の状況は間違いなくチームとしては不健全である。怪我明けにも関わらず40分以上プレーさせたり、カイリーが不在なのにハーディーもウッドも起用せずにOFに起点がドンチッチしかない時間を作っているHCが悪いのは間違いないが、ドンチッチ自身も変われる部分はあるだろう。
この試合で特に気になったのはOFの始め方だ。ポストプレイを除き多くの場合、3Pから少し離れた位置からOFを始めるが、周りの味方も足が止まっており、相手もちゃんとDFの準備ができている状態になっている。そこからPnRをし始めると相手としてはドンチッチにダブルチームをして、残りの選手をローテーションして守ればいい。
ドンチッチは自身の得点や周りへのパスで相手のDFを上回れるが、自身の得点は常にタフショットになるし、周りの3Pが落ちると得点が止まる。もう少しオフボールで動いて相手のDFが整っていない状態でOFを始める方が、自身の負担軽減とチームでの得点効率を上げるのにつながるだろう。
他にもオンボールDFやローテーションDF、OFのオフボールでのコーナー待機、審判へのアピールなど色々あるがここでは言及しない。逆に改善点が分かりやすく、これらが改善されたらどれだけすごい選手になるのかは想像できない。
まとめ
勝つために選手を酷使した結果、勝てずに怪我人だけが増えるという最悪の状況になっている。どの順位でレギュラーシーズンを終えるのか気になるところだ。
GSW
PAでの得点
PAで66PTSと総得点の半分以上を稼ぎ、3Pの不調をカバーした。個人技でのペイントアタックというよりはチームOFからフリーを作りASTからの得点が多かった印象だ。アウトサイドシュートは波があるが、安定してPAで得点できるのは強みだろう。
このことを考えるとPAのDFが硬いチームとは相性が悪そうだ。WestだとMEMが挙げられるだろう。直近バランチュナス不在に関わらず連敗しているので、プレーオフでは特に当たりたくないチームだ。アウトサイドシュートが不調の時にどう得点するか今のうちに考えておく必要があるだろう。
不安なDF
DFに関しては、PAも3Pも守ることが出来なかった。クミンガのDFでドンチッチはかなりシュートを落としたが、それでもPAから18PTSを取られた。ウッドの個人技やPnRからパウエルにもPAを攻められており、PAの失点がかさんだ。
また、ハーディーを止められるディフェンダーがおらず、3Pにドライブと好き放題やられてしまった。ウィギンズが復帰すればある程度改善が期待できるかもしれない。インサイドのサイズ不足でPAで失点が増え、PAに人数をかけると、3Pを決められるという悪循環だ。プレーオフでどうDFを改善するのか注目したい。
まとめ
なんとか順位を上げてきている。6位以内でレギュラーシーズンを終えられるか注目だ。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■DAL
□カイリー・アービング
□ティム・ハーダウェイJr
■GSW
□ゲイリー・ペイトンⅡ
□アンドリュー・ウィギンズ
□アンドレ・イグダーラ
チームスタッツ
GSWの勝因は下記の2点。
・FG%
・PTS PA
GSWは3Pが不調だったが、ほかのFGを高確率で成功させた。
チームOFからPAでの得点が伸びたのが大きかっただろう。
DALはFG/3Pを高確率で成功させて得点を伸ばした。
しかし、PAで簡単に失点してしまったのが痛かった。
プレイヤースタッツ
ドンチッチとハーディーが得点を伸ばした。
ドンチッチが40分以上で、ウッドとハーディーが25分は明らかに改善点だ。
ドンチッチは17ASTと活躍した。
ウッドとハーディーのPTを増やして、ドンチッチのUSG%を下げたいところだ。
2桁得点が6人、9点が3人とチームで得点を伸ばした。
PT管理は素晴らしい。
ルーニーが12REB、カリーが13ASTと活躍した。
USG%が偏っていないのは素晴らしい。
スコア推移とプレイタイム
前半はDALが優位に進め、2桁近いリードを奪う時間もあった。
しかし、GSWが差を縮め2点リードで前半を終えた。
後半はGSWがスタートダッシュを切り2桁近いリードを奪い返した。
DALはなんとか追い上げ4Qの終盤に逆転に成功した。
しかし、DALの点が止まっている間にGSWが逆転し返し勝利した。
DALはドンチッチが1Qと3Qフルに出場するのはやめ、セカンドユニットの時間帯はハーディーとウッドが残った。後半ドンチッチがほとんど休んでいないのは改善点だ。
GSWはプールとラムなどがセカンドユニットの時間帯に起用された。ルーニーの不在時にサイズ不足の影響かリードを許している印象だ。ウィギンズの復帰が待たれる。
[afi]
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