【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】ネッツのスタッツ分析(~7試合目まで)
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注目ポイント
ナッシュHCが解任となった7試合目まででBKNは2勝5敗という結果だった。
どこに原因があったのかスタッツから探ってみる。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
リーグ順位の低いスタッツ
OF面
- 3P%:33.0(23位)
- AST 3P%:76.4(28位)
3P%が低いのは、ハリスやセスの怪我の影響があるだろう。ASTからの3P%の割合が低いのは、シューターの不在のデュラントやカイリーがパスからではなく1on1から3Pを成功させることが多いからだろう。
2つのスタッツは2人が復帰すればシモンズやデュラント・カイリーからのASTで3Pを成功させる機会が増えると予想できるので、大きな問題ではないだろう。
- PTS 2C:9.6(24位)
2CからのPTSが少ないのは、そもそもOREBが少ないからだろう(9.0で22位)。FG%が高いのでOREBの機会が少ないことも関係していそうだ。他にPTSを増やす方法はあるのでこのスタッツが低いことは特に問題はない。
DF面
- opp PTS:120.3(25位)
- NETRtg:-6.5(25位)
- DRtg:119.3(27位)
平均失点が120PTS以上とリーグでも最低クラスの記録している。
ORtgは12位とリーグ平均を上回っているので、DRtgが原因でNETRtgが低くなっている。
- DREB:30(29位)
- REB:39(27位)
- opp OREB:12.7(26位)
REBに関するスタッツが悪いことが勝率の低さの一因のようだ。DREBが少ないということは、相手のOREBが多いということなので、opp_OREBも悪くなっている。
ラインナップにはシモンズやクラクストン・デュラントとサイズのある選手がいるので、ラインナップのサイズ不足でREBが取れないとは言えない。ボックスアウトやGの選手のREBへのフォローなどスタッツに残らない部分が原因となっているのだろう。
- opp 3PM:14.7(26位)
- opp 3P%:41.2(27位)
- opp PTS_3 %:36.3(24位)
3Pに対するDFも勝率の低さの一因のようだ。対戦相手の3P成功数・成功率・PTSに占める割合が軒並み悪い。試合を見ていてもPnRへのDFのミスやローテーションのミスからフリーで3Pを打たれている場面が見られる。
- opp PTS TOV:19.6(25位)
TOVから多くの失点をしているようだ。TOV自体はリーグ平均クラスの成績(13.6で15位)なので、すぐ失点につながるようなTOVを減らすことが重要となる。
主要スタッツの成績と順位一覧
※ ()は順位
※opp_○○は対戦相手のスタッツ(例:opp_FG%は対戦相手のFG%=被FG%)
- WIN%:28.6(21位)
- PTS:113.9(14位)
- FGM:40.9(16位)
- FGA:85.3(21位)
- FG%:48.0(7位)
- 3PM:10.9(20位)
- 3PA:32.6(20位)
- 3P%:33.0(23位)
- FTM:21.3(5位)
- FTA:26.4(6位)
- FT%:81.0(10位)
- OREB:9.0(22位)
- DREB:30.0(29位)
- REB:39.0(27位)
- AST:24.7(15位)
- STL:7.3(16位)
- BLK:8.6(1位)
- TOV:13.6(15位)
- PF:23.3(27位)
- PTS FB:17.1(9位)
- PTS TOV:16.9(18位)
- PTS 2C:9.6(24位)
- PTS PA:46.3(19位)
- ORtg:112.7(12位)
- DRtg:119.3(27位)
- NETRtg:-6.5(25位)
- eFG%:54.4(10位)
- TS%:58.9(5位)
- PTS 2P%:52.7(14位)
- PTS 3P%:28.6(20位)
- AST 2P%:55.9(11位)
- AST 3P%:76.4(28位)
- PACE:99.6(19位)
- POSS:101.1(15位)
- PIE:48.4(20位)
- opp PTS:120.3(25位)
- opp FGM:42.7(23位)
- opp FGA:90.0(19位)
- opp FG%:47.5(22位)
- opp 3PM:14.7(26位)
- opp 3PA:35.6(18位)
- opp 3P%:41.2(27位)
- opp FTM:20.1(21位)
- opp FTA:26.7(24位)
- opp FT%:74.8(7位)
- opp OREB:12.7(26位)
- opp DREB:33.3(14位)
- opp REB:46.0(22位)
- opp AST:25.3(16位)
- opp STL:8.4(22位)
- opp BLK:4.7(11位)
- opp TOV:14.6(21位)
- opp PF:22.3(21位)
- opp PTS FB:13.6(10位)
- opp PTS TOV:19.6(25位)
- opp PTS 2C:14.9(14位)
- opp PTS PA:48.9(16位)
- opp eFG%:55.7(23位)
- opp TS%:59.1(23位)
- opp PACE:99.6(12位)
- opp PIE:51.6(20位)
- opp PTS 2P%:47.1(9位)
- opp PTS 3P%:36.3(24位)
- opp AST 2P%:49.9(16位)
- opp AST 3P%:79.3(9位)
スタッツグラフ
ORtg VS DRtg
ORtg:100POSS当たりのPTSなので高いほど良い。
DRtg:100POSS当たりの失点ため低いほど良い。
優勝するチームはDFの成績がいいことが多い。
デュラントとカイリーがいるおかけである程度のOFには期待できるので、最低でもリーグ平均クラスのDFには改善したいところだ。
PACE VS TS%
PACE:48分当たりのPOSSなので多いほどOFの回数が多い。
TS%:OF1回当たりの得点期待値なので得点効率が分かる。
「PACE=OFの回数」と「TS%=OFの効率」を分析することでOFの傾向が分かる。
BKNはPACEはリーグ平均に近く、TS%はリーグトップクラスになっている。
このスタッツでORtgがリーグ平均ということはPOSS自体が少ないと思われる。ここでもDREBの改善が求められる。
FG% VS 3P%
FG%:FG全体の確率で高いほど良い。
3P%:3Pのみの確率で高いほど良い。
デュラントやカイリーが2PのFGが少なくないことでFG%はリーグトップクラスになっている。
3P%の改善のためにハリスやセスの健康状態とシューターを生かしたハーフコートOFが必要となってくるだろう。
OREB VS DREB
OREB (オフェンスリバウンド):OFの回数が増えるので多いほどいい。
DREB (ディフェンスリバウンド):相手のOF回数を減らせるので多いほどいい。
DREBがリーグ最低クラスとなっている。得点効率がいいのでDREBを増やしてPOSSを増やしたい。
OREB VS PTS 2C
PTS 2C (2nd ChanceからのPTS):OREBが多いチームは比例して多くなりやすい。
OREBの本数と2CからのPTSに関してはリーグ平均クラス。クラクストンとシモンズの同時起用が減るのでOREBの本数は減りそうだが、ほかのところでしっかりとPTSを稼げるようにしたい。
DREB VS PTS FB
PTS FB (Fast BreakからのPTS):DREBが多いチームは比例して多くなりやすい。
DREBが少ない割にはFBからのPTSが多いが、これはシモンズの存在も大きいだろう。DREBの本数がリーグ平均クラスになればさらにFBからのPTSが増えることが期待できる。
AST VS TOV
AST (アシスト):少ないチームは1on1からの得点が多いと想像できる。
TOV (ターンオーバー):OFの回数が増えるため少ないほど良い。
ASTもTOVもリーグ平均クラスとなっている。AST/TOVが2を超えることを目指したいところだ。
PTS 2P% VS PTS 3P%
PTS 2P%:PTSの内、2Pの割合。
PTS 3P%:PTSの内、3Pの割合。
2つのスタッツは、性質上片方が増えると片方が減るという反比例の関係にある。
3P%が低いことも影響してPTSに占める2Pの割合が高い。3P%が上がるとPTSに占める3Pの割合が自然と増えるだろう。
AST 2P% VS AST 3P%
AST 2P%:2PMの内、ASTからの2PMの割合。
AST 3P%:3PMの内、ASTからの3PMの割合。
こちらも同じくシューターの活躍で3P%が上がればASTありの3P%も上がるだろう。
opp FG% VS opp 3P%
opp FG%:対戦相手のFG%なので低いほどいい。
opp 3P%:対戦相手の3P%なので低いほどいい。
特にopp 3P%が悪くリーグ最低クラスとなっている。新HCにはDFの改善に期待したい。
opp OREB VS opp DREB
opp OREB:対戦相手のOREB
opp DREB:対戦相手のDREB
対戦相手にOREBを多く取られていることが分かる。こちらも同じく新HCに期待したい部分だ。
opp AST 2P% VS opp AST 3P%
opp AST 2P%:対戦相手2PMの内、ASTありでの2PMの割合。
opp AST 3P%:対戦相手3PMの内、ASTありでの3PMの割合。
数値が高い場合はローテーションに課題があり、低い場合はハンドラーへのDFに課題がある場合が多い。
BKNはどちらもリーグ平均クラスとなっている。
総評
ナッシュHC体制でのBKNのスタッツを分析してみた。
勝率が低いということでOFでもDFでも課題が見つかった。
特にDFはHCの手腕が大きいと思うので新HCがどの様に改善するかには注目したい。
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