【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2023-03-30 セルティックス@バックス
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□MIL
ヤニスとミドルトンの活躍は!
□BOS
テイタムとブラウンの活躍は!
総評
MIL
ヤニス頼りのOF
MILのOFのパターンは、ヤニスのペイントアタックからの得点、ヤニスのキックアウトからの3P、ミドルトンとホリデーの1on1が中心となっている。ヤニスは1人では守れないが外を捨てて上手く守られることが増え、30点を超えることは難しくなってきた。また、以前ほどヤニスからのキックアウトで完全にオープンになることも減り、周りの選手も3Pが決まらくなってきた。
一番痛いのはミドルトンとホリデーの得点がヤニスの負担を減らすほどは伸びていないことだろう。年齢なのか、怪我の影響なのか分からないが2人の得点は安定していない。ヤニス頼りになるとOFでの負担が大きくなりDFにも影響が出てくるので、2人の奮起がプレーオフでは必要となってくる。
外も中も守れなかったDF
MILのDFプランは2人のフロントコートの選手でPAを中心に守ることだが、BOSの3Pが高確率だったのでそのプランが遂行できなかった。3Pを抑えるために外への圧力を高めるポジショニングをしていたが、3Pも守れずPAも攻められるという悪循環に陥ってしまった。
OFがうまくいっていればある程度外を捨ててシュートが落ちるまで我慢するというプランも取れたが、BOSの3Pが落ちる気配がなかったため、プレッシャーをかけに行くという判断も仕方なかっただろう。PAのDFを緩くするとどちら付かずの結果になるということを知れたのは唯一の収穫かもしれない。
まとめ
DEN・BOSとの敗戦を生かしてプレーオフに臨みたいところだ。
BOS
3Pとペイントアタック
PnRに対してドロップDFをするMIL相手に3Pを中心に攻め、3Pを止めるために外に出てきたところにドライブを仕掛けPAで得点するという完璧なOFプランだった。3P%が50%を超えたのは出来すぎだったが、もう少し確率が落ちてもDFが大きく崩れなければ2桁以上のリードは奪えていただろう。
ブラウンとブログドンはドライブからPAで安定して得点が出来るので、3Pは不調でもある程度計算できる。あとはテイタムは3Pが不調の時にドライブやFTから安定して得点できればチームの得点も問題ないだろう。
ヤニス対策
BOSがヤニスのマークマンをスマートにしてスピードでのミスマッチを作られないことを優先した。PA付近に侵入されたときは近くの選手がヘルプに行き、簡単にシュートに行かせないこととファウルをしないことを心掛けていた。ヤニスがキックアウトしても素早いローテーションで簡単には3Pを打たせずにタフなシュートに誘導していたので、終盤はMILの選手が3Pを打つのをためらうほどだった。
多くのチームはヤニスにサイズやパワーでミスマッチにならないような選手をつけるが、個人的にはBOSのようにスピードでミスマッチにならない選手をマークさせた方がいいと思っている。スピードがある選手であれば完全に抜かれてヘルプからのキックアウトされて3Pという状況を回避でき近くの選手のヘルプで対応できると思うからだ。
スクリーンからブラウンやホーフォードが狙われていたが、まだスピードでミスマッチにならないブラウンのほうが守れていたように感じる。ローテーションDFが優秀なBOSにとっては完全に抜かれなければ対応できていた。
まとめ
プレーオフ終盤で当たる可能性のある相手に完勝できたのはいい結果だった。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■MIL
ー
■BOS
□ペイトン・プリチャード
□ダニーロ・ガリナリ
チームスタッツ
BOSの勝因は下記の2点。
・FG%/3P%
・PTS PA
BOSは外からでも中からでも得点を伸ばすことに成功した。
3Pを高確率で成功させれば相手に優位を取られることは無いだろう。
MILは外も中もシュートを成功させられず得点が伸びなかった。
得意のPAで多く失点してしまったのも痛かった。
プレイヤースタッツ
ヤニスが24PTSを記録したが、FG%も低くFTも稼げず抑えられたと言って過言ではないだろう。
ミドルトンやホリデーの奮起に期待したい。
ロペスやポーティスがサイズの優位からOREBを稼いだ。
ヤニスのUSG%が高くOFでの負担が大きいことが分かる。
ブラウンとテイタムがOFを引っ張った。
3Pなしで2桁得点するブログドンの存在も大きい。
REBやASTはチームでバランスよく記録した。
相手のOREBを減らせられればなお良しだ。
ブラウンとブログドンがPAで得点できるのはありがたい。
USG%が偏っていないのも素晴らしい。
スコア推移とプレイタイム
1Qの中盤までは一進一退の攻防だったが、MILの得点が止まっている間にBOSがリードを広げた。
2Qの中盤までMILのOFは停滞して、その間にBOSがリードを20点以上に広げて最終的に30点差で前半を終えた。
3Qの中盤にはリードが40点に広がり、MILが主力を下げて終戦となった。
MILはいつも通りヤニス・ロペス・ポーティスの内2人はコートに残すローテーションだった。ヤニスがいるいないに関わらず起きた1Q終盤から2Q中盤までのOFの停滞をどう改善するかに注目だ。
BOSは8人という少人数でのローテーションにしている。どれだけ選手の負担を軽減しながらプレーオフを戦っていくかが課題になりそうだ。
[afi]
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