【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2022-11-22 ネッツ@シクサーズ
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□PHI
エンビード・ハーデン・マキシー不在の中どう戦うか!
□BKN
移籍後初のシクサーズ戦に出場するシモンズの活躍は!
総評
PHI
OREBと3PでのOF
PHIはハーデン・エンビード・マキシーが欠場となった。3人の不在で特にOFで苦戦することが予想されたが、OREBから多くのFGAを生み出し、3Pを高確率で成功させた。ハレルやリード・タッカーなどはBKNの甘いボックスアウトから多くのOREBを成功させた。
トバイアスのOF
トバイアスはサイズのミスマッチがあるとき、ポストアップからのFG%がかなり高い。この試合もオニールやハリス相手にサイズを生かしてPTSを稼いでいた。トバイアスが後半安定して得点できたことが追いつかれなかった要因だろう。
まとめ
主力不在の中でBKNに勝利し、チームとしての層の厚さを感じさせた。ドックHCも主力を酷使するのではなく、控えの選手をしっかりと活用できれば勝率も上がってくるだろう。
BKN
シューター陣の不安定な活躍
BKNにはハリス・セス・ミルズとシューターが揃っている。しかし、今シーズンは彼らが安定した活躍を出来ていない。まだ怪我の影響があるのかもしれないが、セカンドユニットの時間帯でシューターが並んでいる時間帯にアウトサイドシュートが入らないとチームのPTSが止まってしまう。サイズが小さくDFでは弱点になることもあるので、復調して安定した活躍を期待したい。
課題1:3P決められすぎ問題
多くのチームがBKN相手では高確率で3Pを決めてくる。こうなると相手の調子がたまたま良かったというよりはBKNのDFに問題があると考えられる。考えられる原因としては①スクリーンへの対処と②オーバーヘルプがある。
①に関しては、相手のスクリーン(PnRを含む)に対してのDFが中途半端になっている。その場での判断でスイッチをしているようで、そのずれでフリーを作られ3Pを簡単に決められている。クラクストンもシモンズもある程度フットワークがあるので、ハンドラーをフリーにしないためにオールスイッチにした方がいいと思う。逆サイドでもスイッチを行ってなるべくミスマッチを減らす意識も併せて持ちたい。
②に関してはPAに侵入されたときなどにハンドラーに3人以上寄っていることがある。そこからパスを出され3Pを決められている。マークマンがシュートが苦手な選手でもない限りハンドラーに寄り過ぎないことを意識したい。(セスやカイリーがギャンブル的にスティールを狙っている場面があったのですぐに無くしたい。)
課題2:OREB取られすぎ問題
この問題の原因は①ボックスアウトをやっていないと②FBのためにDREB前に走っているなどが考えられるだろう。
①に関しては意識の問題で、デュラントやハリスにサボっている場面が見られた。クラクストンやオニールは意識が高く、相手がシュートを打った時にすぐに近くの選手を抑えにいく行動が見られた。基本的にDREBは人数が有利なので、相手を飛ばせないという意識を持ってほしい。
②に関してはDREBをしっかりと確保する前に何人かがすでに走り出しておりFBを狙っていた。これに関しては必ずしもダメというわけではなく、結果としてチームでFBでのPTSが多く、FG%が上がることにもつながっている。PHIのようにOREBを狙ってくるチームが相手の時には控えるというように、相手によって使い分けることが大事だろう。
フロントコートの選手不足
多くの問題はここを改善すれば解決すると思っている。この試合渡邊が欠場したことでフロントコートはクラクストン・シモンズ・デュラント・マーキーフの4人となった。なぜかマーキーフの信頼は低いようでPTが少なく、実質3人となっている。その結果、ラインナップで2番目に大きいのがハリスという時間帯もあった。
常にフロントコートの選手を3人にすることで、オールスイッチをしてもミスマッチが生まれにくくなる、PAを守りやすくなりオーバーヘルプが必要なくなる、サイズでREBに負けることが減る、といくつかの問題を解決できる。
度々バックアップCの獲得が必要と言われているが、ある程度フットワークがあり3Pが打てるフロントコートの選手の獲得は必要になってくるかもしれない。
まとめ
やはりDFが安定しないと勝率を伸ばすことが出来ない。HC交代からある程度改善していると感じるが、主力不在のPHIに負けたのは残念な結果だった。連戦となるTOR戦での改善に期待したい。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■PHI
□ジェームズ・ハーデン
□ジョエル・エンビード
□タイリース・マキシー
■BKN
□TJ・ウォーレン
□渡邊雄太
チームスタッツ
PHIの勝因は下記の3点。
・FGA
・3P%
・OREB/PTS 2C
PHIはOREBで大きく上回った結果、FGAで大きく上回ることが出来た。
FG%は高くなかったが、3Pを多く決めることで勝利した。
BKNはPAでのPTSが多く高確率でFGを成功させた。
DFに関しては最悪でREBを取れず、3Pを止めることもできなかった。
プレイヤースタッツ
5人以上が15PTS以上とバランスのいいOFを展開した。
メルトンとニアンが高確率で3Pを決めたのが大きかった。
ハレルとリードがOREBを多く記録してFGAの獲得に貢献しており、インサイドの層の厚さを感じさせた。
トバイアスのUSG%が高く、特に後半のOFを引っ張った。
2桁PTSが6人とバランスは良かった。
PHIと対照的にカイリーやハリス・セスの3Pが決まらなかった。
もう少しデュラントのFGAの増やしていればPTSが伸びたかもしれない。
オニールがプレイメイクをする機会が増えたことでASTも増えているが、TOVも多くなっている。
シモンズやデュラントのREBはもっと増えてほしいところだ。
PAを攻めることが出来ているのがFG%の高さにつながっているのだろう。
デュラントのUSG%が低くなっているのは悪くはないだろう。しっかりと休憩させてOFもDFも手を抜かずにプレイできる環境にしたい。
スコア推移とプレイタイム
1~2Qにかけてと3~4Qにかけてのセカンドユニットの時間帯にPHIがリードを広げる展開となった。
最後はPHIがリードを2桁に広げて勝利となった。
PHIは主力不在の中でも8人ローテーションで層の厚さを感じさせた。これで主力を酷使して勝率が5割付近となるとHCに原因があると言われてもしょうがない。
BKNはセカンドユニットの時間帯に差をつけられる結果となった。シューターを並べているがアウトサイドシュートが入らないので仕方ないだろう。DFやREBで貢献できるフロントコートの選手が必要になってきそうだ。
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