【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2023-06-01 ヒート@ナゲッツ
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□DEN
ヨキッチとマレーの活躍は!
□MIA
バトラーとアデバヨの活躍は!
総評
DEN
ヨキッチのハンドオフ
ヨキッチ起点のハンドオフはMIA相手にもかなり有効なようだ。ハイポスト付近でボールを持ったヨキッチにマレー・KCP・ブラウン・MPJなどが絡んでいくOFは、チェイスとドロップだとハンドラーのシュートを止められない。スイッチするとヨキッチがミスマッチから簡単にPAで得点できる。
3Pラインより高い位置であればチェイス3Pを防ぐこともできるが、DENは3Pにこだわらないため3人目のヘルプも間に合わずハンドラーはミッドレンジを決めることができる。この試合では不調だったが、MPJはサイズがあるのでマークマンの上から3Pを決めることもできる。
ゴードンのパワー・MPJの高さ・ヨキッチのハンドオフと得点パターンが多いので、OFで困ることは無いのかもしれない。
アデバヨのハンドオフ
MIAのアデバヨ起点のハンドオフに対しては、チェイスと高めのドロップで3Pとアデバヨのダイブを両方守っていた。前半はそれでうまくいっていたが、後半にアデバヨのスクリーンの位置が高くなると、前を向いたいい姿勢で3Pを打てるので、MIAの3Pを止めることが出来なくなった(4Q始めに追い上げられた場面)。
3Pを止めるためにヨキッチが3P付近まで上がったが、それに対してアデバヨのダイブにパスを入れられPA付近を攻められる結果となった。止めるためには高い位置のハンドオフに対してはアンダー(スクリーナーの下を回る)で、スクリーナーをダイブさせないようにするのも1つの手だろう。
ゴードンやMPJのローテーションで簡単にPAで得点させてはいなかったが、高い位置のハンドオフに対してどの様に対処するのか注目だ。
まとめ
初戦をホームでしっかり勝てたのは大きい。DFを少し改善してホームで2連勝を飾りたい。
MIA
ミッドレンジと3P
DENのサイズとローテーションの速さに対して、ハンドラーのPA付近での得点とFTからの得点はあまり期待できない。そのため、得点の中心はミッドレンジや3Pになるだろう。アウトサイドシュートをどれだけ決められるかがOFのカギになる。
4Q序盤の高い位置でのアデバヨのハンドオフを起点としたOFはかなり有効だった。そこからハンドラーの3PとダイブしたアデバヨのフローターなどPA付近でのシュートから得点を稼ぎたい。
ゾーンDF
BOSぼビッグマンと違い、ゾーンDFに対してヨキッチがハイポストでボールを受けるとそこから自身のOFも可能でパスも捌けるので、ゾーンがDEN相手に効果的なのかは怪しいところだ。一方でマンツーマンだとサイズのミスマッチやPnRを止められないのも事実である。
ゼラーやラブのPTを増やしてDENのサイズの対抗するなど、どのようにDFでの修正を図るのか注目だ。
まとめ
課題を修正してアウェイで勝利できるのか注目だ。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■DEN
ー
■MIA
□タイラー・ヒーロー
□ビクター・オラディポ
チームスタッツ
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/06/721e5af74800ff8f77db4cc991d3535c.png)
2C:2nd Chance, FB:Fast Break, PA:Paint Area
DENの勝因は下記の2点。
・FG%
・PA PTS
DENはリム回りやミッドレンジからのシュートを高確率で成功させた。
PAでの得点が伸びたのは大きかった。
MIAは3Pが低調だった。
また、ペイントを攻められずFTを稼げなかったのも痛かった。
プレイヤースタッツ
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/06/1e2aaa6b74cbe8091b7be0f549a24484.png)
ヨキッチやマレーがPTSを伸ばした。
MPJは3Pの復調に期待したい。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/06/77a6318c39f59c817d9fe29248c1f281.png)
ヨキッチは10REB・14ASTとトリプルダブルの活躍を見せた。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/06/f3e15800d0d941e27cb737247a71aedc.png)
前半にゴードンがPAで得点を伸ばしたのは大きかった。
USG%の偏りの無さは素晴らしい。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/06/63d2f2a8db16e7681df7043c0e96ba15.png)
アデバヨがOFを引っ張った。
マーティン・ストゥルース・ロビンソンの復調に期待したい。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/06/1d4708865ab9b3c8df40f8fa938ebbad.png)
アデバヨは13REBと活躍した。
TOVの少なさは素晴らしい。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/06/62c2f8b3ee91b6143ef0edad6da249b5.png)
ハイスミスもPAで得点を伸ばした。
スコア推移とプレイタイム
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/06/cd8f6f6f98f929c8a98962cb9987b20b-1024x614.png)
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/06/ce761dcb62178eb4eb2907c75a117df6-1024x614.png)
1QはDENが流れを掴み2桁近いリードを奪った。
2Qも流れはDENでリードを15PTS近くまで広げた。
3QはMIAが序盤に差を縮めたが、DENがさらにリードを広げ20PTS差がついた。
4Qは序盤にMIAが一気に差を縮め10PTS差まで行ったが、逆転は許さずDENが初戦をものにした。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2023/06/9eb47914c8a28fbd9da6311f15e735fd-878x1024.png)
DENはヨキッチかマレーを残すようなローテーションだった。ゴードンのパワーとMPJの高さはMIA相手に有効なのでPTが増えそうだ。特にOF面でマレーやヨキッチの負担を減らせると大きいだろう。
MIAはバトラーかアデバヨを残すようなローテーションだった。終盤は不調のマーティンやストゥルースのPTが減っていた。このままスモールラインナップ行くのか、ゼラーやラブのPTを増やすのか注目だ。
[afi]
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