【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2022-11-12 ネッツ@クリッパーズ
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□LAC
OFの改善は!
□BKN
デュラントの負担を減らせるか!
総評
LAC
OFの改善
ORtgがリーグ最低クラスを記録している。PACEと3P%がリーグ下位クラスなことであまり得点が伸びていないようだ。PTSを取れる選手が多い一方でASTがリーグ下位クラスなので、ハンドラーのドライブからフリーのシューターを作れていないことが予想できる。ウォールやジャクソン・パウエルからケナードやモリスへのASTが増えてくるとチームのPTSも伸びそうだ。
リーグトップクラスのDF
DFに関してはリーグトップクラスである。多くのポジションを守れる選手が多く、特にエースのジョージがエリートディフェンダーなことが大きい。ズバッツ以外はスイッチでのDFが可能で、相手のFG%・3P%をともにリーグトップクラスで抑えている。レナード不在でこのDFを出来ているのはプレーオフを見据えて好材料だ。
まとめ
課題はOFとはっきりしている。シーズン序盤に比べれば徐々に改善している様子なので、さすがルーHCといったところだろう。レナードが復帰して完全体となったLACがどこまで勝ち進めるかには注目だ。
BKN
デュラントへのダブルチームからのOF
この試合でもここ数試合と同じくデュラントのパスから良いOFが展開できていた。デュラントのASTが増えなかったのもボールが回っていたからであり、チームとしてのASTは多く記録できている。セスの復調も見られ、さらにデュラントを起点としてOFは良くなっていくだろう。
今後の課題となるのは相手のダブルチームに適した対処をすることだろう。ダブルチームといってもデュラントがボールを持ってすぐ来るのか、ドリブルしてから来るのか、高い位置で来るのか、低い位置で来るのかなどいくつかに分類できる。
LACは低い位置でデュラントがドリブルしてからダブルチームに来ることがあり、そこから逆サイドにパスをしようとしてTOVになることが何回かあった。その場合は中継役の選手がハイポスト辺りでボールを受けてから逆サイドのフリーの選手にパスしたい。相手の戦略に対応していくことが今後の課題だろう。
デュラント不在の時間帯
カイリーの不在でデュラントの休憩時間にOFがある程度停滞するのは仕方のないことだろう。この試合では、セスとシモンズのPnRやシューター陣のボール回しからなんとかPTSを重ねてしのぐことが出来た。トーマスやサムナー・セスが試合ごとに活躍していることで勝利につながっているが、安定した活躍をする選手がいないともいえる。
シモンズがローポストでのポストプレーやハンドオフのフェイクからドライブ・PnRからゴールへダイブするなどでOFを引っ張ってくれれば安定したセカンドユニットの時間帯になるが、これから徐々に増えていくことに期待してじっくりと見守る必要があるだろう。
DFの改善
ここ数試合のDRtgがリーグ1位というデータもあるほどDFが改善されている。ここ数試合の勝利もしっかりと守り勝ったという内容だ。HCが変わった後の勝利した試合では相手のFG%を40%以下に、3P%を36%以下に抑えている。起用される選手やローテーションに大きな変化は見られないと思うが、ここまではっきりといい結果が出ているのはヴォーンHCの手腕だろう。
まとめ
HCの交代でOF・DFともに大きく改善され勝利につながっている。チームの雰囲気も良いのでいい流れのままLALとの連戦に勝利したいところだ。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■LAC
□カワイ・レナード
■BKN
□TJ・ウォーレン
□カイリー・アービング
□渡邊雄太
チームスタッツ
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/11/de6c312f080f84fb3903e67d78fe0a8e.png)
2C:2nd Chance, FB:Fast Break, PA:Paint Area
BKNの勝因は下記の2点。
・FG%/3P%
・AST
・PTS TOV
BKNは高精度でアウトサイドシュートを決めた。PTS TOVからが多かったのも要因だろう。
ASTも多くボールが回っていた。
LACはOREBを多く稼ぎ、PTS 2Cでは上回ったものの、アウトサイドシュートの確率が伸びなかった。
プレイヤースタッツ
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/11/21f7fb5079bee5db4e98fb56b41c3665.png)
チームトップがジョージの17PTSと得点が伸びなかった。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/11/73d26dd31d6ff717ce12bdb8616dafb0.png)
ズバッツは5OREBとインサイドで活躍したが、TOVを減らしたいところだ。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/11/26ab8c94cd6ac79d3758da4dc404be64.png)
ジョージ以外にはウォールとパウエルのUSG%が高い。
特にパウエルはアウトサイドシュートよりペイントへのアタックが多いにもかかわらず、FG%が低くTS%が低くなっているのは改善したいところだ。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/11/554f731095df26f489287dd0f31f1947.png)
主力のPTを抑えられたのは連戦において好材料だろう。
セスの活躍もうれしい点で、カイリーの不在の穴埋めを期待したい。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/11/719ed57936563d86220df43a1cf30d8d.png)
クラクストンは14REBとインサイドで安定した活躍を見せている。
チーム全体でASTを記録していることからもボールが回っていたことが分かる。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/11/abdb0a5fa175d46d121f16abc843402c.png)
デュラントのUSG%が低くなっているのはチームで戦えている証拠だろう。
シモンズのUSG%が高くなることも期待したい。
スコア推移とプレイタイム
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/11/447ef03b1e1d50dc554797ad17bc3542-1024x614.png)
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/11/17759eefd94350d315f6fe78ae1c715b-1024x614.png)
4Q序盤まで何度もリードが入れ替わるなど一進一退の攻防が続いた。
4Q中盤からLACのPTSが止まり、BKNが一気にリードを広げそのまま勝利した。
![](https://nba-analytics.net/wp-content/uploads/2022/11/0783ad9e648385a2ef1d60e8585592ba-878x1024.png)
LACはセカンドユニットの時間帯にときどきPTSが止まることがあるようだ。
BKNはデュラントの休憩時間にサイズが小さくなってしまうので、チームでOF・DFともに奮起してデュラントがしっかりと休めるようにしたい。
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