【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2022-10-31 ペイサーズ@ネッツ
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□BKN
前の試合で敗因となったREBとシューターへのDFを改善できるのか!
□IND
若手G陣は活躍できるのか!
総評
BKN
シモンズ不在の影響
シモンズの欠場がチームのOF・DFにどの様な影響を及ぼすか確かめることができる貴重な試合となった。結論としては目に見える大きな影響はなかったといえるだろう。しかし、シモンズがPHIにいたころの活躍をできれば、もっと主力を休ませても大差で勝てただろう。East上位チームに勝って優勝するためにはシモンズの復活は必須だろう。
前戦の敗因(REBと3P%)の改善
前戦の敗因はREBと3P%であった。まずREBに関してだが、この試合ではシモンズの不在とINDのターナーの復帰という条件も重なりREBでさらに優位を取られるという懸念があった。しかし、特にREB面で優位を取られることはなく、多くの選手がDREBを記録したことからチームで意識できていたと思われる。
3P%に関しては、特に前半に関してINDが全く入らずBKNの大量リードにつながった。確率は水物なので入るときは止められないが、一方でカイリーやハリスのSTLなどで3PAを39本に減らせた(前戦:46本)のはいい傾向だろう。
ラインナップ
シモンズの代わりにスターターとしてハリスが起用された。3Qで追い上げられたときにすぐにスターターに戻したことからもコーチ陣がこのラインナップを中心に考えていることが分かる。DFではPAのDFとREBで少々不安があるもののOFでのスペースの良さというメリットがある。
このラインナップを中心にして、いくつかのラインナップ候補が見えてきた。デュラントとカイリーとオニールは固定として、下記が考えられる。
- シモンズ・クラクストンのビッグラインナップ
- 渡邊・シモンズのデュラントを3番にしたバランスのいいラインナップ
- ハリス・渡邊のスモールラインナップ
個人的には2でスタートすることが理想だが、コーチ陣はそうは考えていないようだ。どちらにせよコーチ陣には相手やその日の調子に合わせて最適なラインナップを使い分けることが求められる。
まとめ
3Qに追い上げられたときにすぐに主力を戻したことでデュラントやカイリーのPTが増えたことやPTSが数分止まることが何回かあり、20PTS近いリードを追いつかれたことは改善点ではある。しかし、勝利したことは何よりも大きい。連戦となる次のCHIはデュラントやカイリーのPTを抑えることも目標にしながら勝利を目指したい。
IND
G陣の活躍
前戦で活躍したハリバートンとマシュリンが11PTS・16PTSと抑えられた一方で、この試合ではデュアルテが30PTSと活躍した。どの選手も十分なPTとFGAがあれば活躍できることは証明しているだけにヒールドを含めてGが4人いることは悩みの種だろう。
ターナーのモチベーション
レイカーズは指名権を使ってでも自分とヒールドを獲得するべきだと発言したらしい。試合を見ても思ったが、再建中のINDでのプレイにやる気がないように見える。もともと怪我が多い選手なだけに試合に出して怪我をしてしまうとトレードが難しくなってしまうので扱いが難しいところだ。GMなど首脳陣の手腕が問われる状況となっている。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■BKN
□TJ・ウォーレン
□ベン・シモンズ
□セス・カリー
■IND
□アーロン・ネスミス
チームスタッツ
BKNの勝因は下記の点。
・FG%
・PTS TOV/PTS FB
BKNはFGAは少なかったが、高確率でFGを成功させた。
わずかな差だがTOVやFBからPAで得点した影響だろう。
前戦で大きく差をつけられたREBで優位を取られなかった点も大きい。
INDは前戦とは打って変わってアウトサイドシュートが入らなかった。
FGAも3PAも上回っていただけにもう少し決めたかったところだ。
プレイヤースタッツ
特に後半にPTが増えたことでデュラントとカイリーが40分近く出場している。
シューター陣の3PAが増えるようなOFを組み込みたいところだ。
欠場だったシモンズやサムナーのOFでの貢献が期待される。
REBとASTで多くの選手がバランスよく記録している。
REBに関してはフロントコート以外の選手の本数も増えてほしいところだ。
ここはシモンズ不在の影響があったかもしれない。
PAでのPTSが多いのはOFが上手くいっている証拠でもあるだろう。
eFG%やTS%が軒並み高く、効率よくPTSを稼いでいることが分かる。
デュアルテ・ヒールド・ハリバートン・マシュリンとG陣が得点の大部分を稼いでいる。
インサイドプレイヤーのPTは短めになっている。
デュアルテとマシュリンはスコアラータイプ、ヒールドとハリバートンはASTもできるタイプの様だ。
ハリバートンの7TOVは改善点だろう。
USG%が30%を超えている選手がいないのはチームでよくボールが回っているからだろう。
G陣がPAでもPTSを上げている点は素晴らしい。アウトサイドシュートが入らないときも安定してPTSを稼げるだろう。
スコア推移とプレイタイム
2Q序盤の時点でBKNが20点近いリードを作った。
しかし、後半BKNのPTSが止まっている間にINDが同点にするが逆転は許さずBKNがなんとか勝利した。
BKNは前半に調子の良かった選手を後半でも使っている。追い上げられているときに主力を戻す以外の選択肢を取りたいところだ。
INDはG陣に優秀な選手が多く、終盤にDFでサイズ面の苦労がありそうだ。
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