【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2022-10-29 ペイサーズ@ネッツ
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□BKN
リーグ最低レベルのDFを改善できるのか!
□IND
若手G陣は活躍できるのか!
総評
BKN
BKNはラインナップの種類がリーグでもトップクラスに多いというデータもあり、怪我人のせいか様々なラインナップを試している。カイリーとデュラントに頼りすぎずに勝てるラインナップを早めに見つけたいところだ。
今日の試合の課題の1つ目はシューターの扱いだろう。セスとハリスの復帰でミルズを含めて3人のシューターがベンチから出てくることになる。3人ともサイズがあるわけでもなくDFが得意なわけでもないのでPTやラインナップは気を付ける必要がある。シューターは同時に2人まで(できれば1人)、ハンドラーと並べる、小さいラインナップにならないというルールで起用してほしいところだ。
2つ目はハンドラーの起用についてだ。今日の試合でサムナー・トーマス・DDJのPTはゼロだった。その結果、デュラントとカイリー頼りのOFとなり、2人の休憩時間はシューターがハンドラーをしていた。セカンドユニットの時間帯ではハンドラーを1人は起用することで、シューターを生かしつつデュラントとカイリーの負担を減らせるのではないだろうか。
3つ目はクロージングラインナップだ。ここまでチームはDRtgがリーグ最下位クラスであり、デュラントとカイリーがいくら点を取ってもそれ以上に点を取られて負けるという状況になっている。前の試合からクラクストンとシモンズを並べる時間を減らしており、この試合ではクラクストンの代わりにハリスが終盤に出ていた。このラインナップは一見シューターが増えてOFが上がりサイズ的にもバランスがいいように見えるが、試合では3Pを決められ続け、シュートが落ちてもOREBを取られるというDF面で機能しないラインナップとなってしまった。
個人的に理想的なラインナップはデュラントを3番で起用できる布陣だ。デュラントは3番で起用することでOFでは相手DFとのサイズのミスマッチから簡単に得点が取れ、DFでは相手のインサイドプレイヤーのDFから解放されて体力が温存できるというメリットがある。実際にMIL戦の2Q終盤に3番デュラント・4番渡邊・5番シモンズというラインナップで一気にリードしたことを覚えている人もいるだろう。
DF面は貢献度などがスタッツに残りづらく信用性が低いので、個人的な感想になってしまうが、どこを重点的に守るかの共通認識が重要だと思う。分かりやすいのはMILで、インサイドを固めてアウトサイドシュートはある程度打たせてREBをしっかり取るというDFをしている。PnRでインサイドプレイヤーは下がり気味で守っている。
BKNは3Pを打たせながら(”打たれた”が正しいかもしれない)、REBも取れなかった。PnRでの守り方やローテーションなどまだまだ意思疎通が足りてないと感じた。この辺りの改善にはある程度ラインナップを固定して一緒にプレーする時間を増やすことも重要かもしれない。
結論としては下記だ。
・OF面では、ハンドラーとシューターをバランスよく起用してデュラントとカイリーの負担を減らす。
・DF面では、DFルールの共通認識を持つこととラインナップを固定して意思疎通ができるようにしていく。
負けが先行しているが20試合目くらいまでは暖かく見守っていきたいと思う。
IND
INDはこれからチームを担っていくだろうハリバートンとマシュリンが活躍を見せた。ハリバートンはPG寄り、マシュリンはスコアラー寄りでバランスも良く、サイズもあるので将来に期待できるバックコートコンビだろう。インサイドはスミスやジャクソンが若くハリバートンらとタイムラインも合うのでチームを支えることになると思うがほかの強豪にチームに立ち向かえるほどのインパクトは強くない。
プレーオフで戦うことを見据えるとウィングやインサイドは補強が必要だと思うが、重要となるのはヒールドとターナーだろう。これまでいろいろなチームとトレードの噂があるが、まだ実現には至っていない。ドラフトでコアとなれる選手をチームに加えるために多くの指名権と交換したいところだ。
若手の成長とともに来年のドラフトを見据えてどの様な行動を起こすのかには注目だ。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■BKN
□TJ・ウォーレン
■IND
□マイルズ・ターナー
□TJ・マッコネル
□アーロン・ネスミス
チームスタッツ
INDの勝因は下記の点。
・3P%
・REB
INDはOREBで11本、REB全体では19本上回った。
3Pが50%と高確率だったことに加えて、FGAでも上回ったことで勝利につながった。
BKNは9BLKなどインサイドでは簡単に得点させなかったが、REBを取れず相手に多くのFGAを許してしまった。
プレイヤースタッツ
デュラントとカイリーがしっかりとPTSを稼いだ。
一方でOFが2人頼りなことでPTが40分近くなっているのは懸念点だ。
シモンズとクラクストン以外の選手はREBの意識を高めたいところだ。
デュラントは時々不用意なTOVをするので気を付けたい。
走れるラインナップにしたのであれば、TOVやFBからのPTSが増えてほしいところだ。
ハリバートン・マシュリン・ヒールドがアウトサイドから得点を重ねた。
一方でスミスがインサイドで得点を挙げている点も心強い。
スミスが7OREB、ジャクソンが4OREBとインサイドで活躍した。
ヒールドとハリバートンは8ASTとチームOFを支えている。
USG%が30%を超えている選手がいないのはチームでよくボールが回っているからだろう。
G陣がFBからPTSを上げている点は素晴らしい。
スコア推移とプレイタイム
前半はBKNがリードする展開となったが、3QでINDが逆転した。
4Qはお互いに得点が止まる時間帯があったが、INDがリードを広げ勝利を勝ち取った。
BKNはセカンドユニットの時間帯はカイリーが残るラインナップだった。ミルズとマーキーフは前半だけとまだまだラインナップに悩んでいることが分かる。
INDはデュアルテに代わり、調子のよかったマシュリンが後半多くのPTを勝ち取った。ヒールドをトレードして若手のPTを増やしたいところだろうか。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません