【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2023-01-12 セルティックス@ネッツ
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□BKN
デュラント不在の影響はどのくらいか!
□BOS
ブラウン不在の影響はどのくらいか!
総評
BKN
デュラント不在の影響(OF)
この試合において、4Qの序盤にPTSが止まり2桁リードを奪われた点が大きな敗因となった。しかし、デュラントが出場していてもこの時間帯は休んでいるので、デュラント不在の影響よりカイリーの不調が要因だと思われる。3Qまででカイリーの負担が大きかったこともあると思うので、デュラント不在の間に勝率を高めるためには4Qまでにどれだけカイリーの負担を減らせるかが重要となってくるだろう。
デュラント不在の影響が大きかったのは3Qだと思う。最近のBKNは前半が低調でもハーフタイムに修正して3Qで相手を上回ることが大きかった。普段はデュラントが12分間フルで出場しており、3Qに30点後半を記録することも多かった。この試合で3Qが25PTSで終わった点はデュラント不在の影響だったのかもしれない。
また、試合を通してハーフコートOFに苦労していた印象を受けた。カイリー以外にゴールへアタックできる選手がいなかったと感じた。期待されていたウォーレンはPTSこそ稼いだものの、じっくりと1on1をするタイプではなくスクリーンなどから動いてボールをもらってシュートを打つタイプだった。1on1をしてほしい場面でもパスを探していて、結局オニールやハリスのドリブルからのタフショットで終わることが多かった。
ハーフコートOFの一番の解決策はシモンズがドライブを仕掛けることだろう。トランジションOFやDFでの貢献が大きい一方で、ドライブ数はPHI時代ほどは戻っていないというデータを見かけた。これまではデュラントやカイリーの存在もありPTSを稼ぐ必要性がそこまでなかったが、デュラント不在でOFが停滞したことでよりシモンズにかかる期待は大きくなった。デュラント不在の間にシモンズのOFでの積極性が戻るのかには注目したい。
デュラント不在の影響(DF)
BOSのブラウン不在の影響もあり、デュラント不在で大量失点するという展開にはならなかった。DREBに課題は見られたが、デュラントがいた時と比べてそこまで大きく悪化しているわけではない。チームとしてレベルの高いDFを構築できているので、負け続けるということは無いのではと感じた。
懸念としてはセスとハリスのペリメーターDFだろう。BOSのスマートやホワイトにドライブから簡単にPTSを挙げられているのを見るとカイリーと同時に出場させにくいと感じた。3人ともサイズがあまりなくDFで穴になりやすい方だが、OFを考えてカイリーのPTは間違いなく長くなる。そこにカイリー以外にDFで穴になる選手を並べるとDFが厳しくなる。
サイズが無い・渡邊とウォーレンも3Pが打てる・DFで穴になる・トレードに使いやすいサラリーなどを考慮するとセスとハリスが間違い無くトレード候補ではある。トレードするかどうかも含めてBKNのフロントの動きは注目だ。
まとめ
デュラント不在の間にチームとしてどんなステップアップをするかには注目だ。
BOS
バランスのいいOF
テイタムがFGを31.8%と抑えられたものの、ブログドン・ホワイト・スマートがそれぞれ15PTS以上とブラウンの不在をカバーした。3P主体のチームではあるものの、アウトサイドシュートが不調の時にはドライブからも得点を重ねることが出来るのは強みだ。
気になったのはRWⅢだ。他の選手のドライブに対してRWⅢのマークマンがヘルプに行ったとき、ドライブした選手からダンカースポットにいるRWⅢにパスをしていた。しかし、ダンクに行ける近さでもないので、そこからOFのやり直しという場面が何回か見られた。ホーフォードと違ってアウトサイドシュートのないRWⅢをOFでどう生かすかが課題かもしれない。
空いたロスタースポット
トレードでボンレイを放出しロスタースポットを空ける動きをした。BOSの補強ポイントしてはやはりインサイドだと思われる。控えCにはコーネットやグリフィンなどがいるが、エンビードやヨキッチなどを相手にすることを考えると心もとないだろう。優勝を目指すためのラストピースに誰を選ぶのかには注目したい。
まとめ
ブラウンとホーフォード不在でもチームの総合力の高さを見せた。今後は最後のロスタースポットに注目したい。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■BKN
□ケビン・デュラント
■BOS
□ジェイレン・ブラウン
□アル・ホーフォード
チームスタッツ
BOSの勝因は下記の2点。
・REB
・PTS PA
BOSは3Pが不調ながらもPAでPTSを稼いだ。
また、OREBでもDREBでも上回り、FGAで差をつけられなかったのも大きい。
BKNはデュラント不在もあり、FG%が低かった。
今後は相手のTOVやFBでさらにPTSを稼ぐ必要があるだろう。
プレイヤースタッツ
PTS面ではデュラント不在をウォーレンやハリスが埋めた。
カイリーには次戦での復調に期待したい。
REBで相手に優位を取られたので、クラクストンやシモンズ以外の選手のサポートに期待したい。
シモンズとハリスは不用意なPFを減らしたい。
デュラント不在でハーフコートOFでは苦戦が続くと思うのでFBからのPTSをさらに増やしたいところだ。
予想通りデュラント不在でウォーレンのUSG%が高くなっているが、もっと1on1を増やしてもいいだろう。
ブラウンが不在、テイタムが抑えられたが、他選手がカバーした。
ブログドンの仕事人ぶりは素晴らしい。
テイタムがREB・スマートがASTで2桁を記録した。
Gの選手のOREBの多さは素晴らしい。
PAでは安定してPTSを稼いでいる。
USG%のバランスの良さも素晴らしい。
スコア推移とプレイタイム
一進一退の攻防が続いたが、4Qの序盤にBKNのPTSが止まり、BOSが一気に2桁リードを奪った。
BKNは差を縮めることが出来ず、そのままBOSの勝利となった。
BKNはデュラント不在の間はカイリー以外のOFのオプションを見つけたい。その点で言うとシモンズとセスとPnRは効果的なので、同時に起用したいところだ。
BOSはベンチからブログドンが出てくるのでセカンドユニットの時間帯も安定してOFを繰り出せるのは強みだろう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません