【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】ネッツのスタッツ分析(8~30試合目まで)

2023-03-29チーム,ネッツ,複数試合

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注目ポイント

ジャック・ヴォーンHC体制でのスタッツを振りかえってみる。
20試合目までは13試合で7勝6敗という結果だったが、21~30試合を9勝1敗と好成績で終えた。
通算では23試合で16勝7敗となっているが、要因がどこにあるのか確認してみよう。

スタッツについて

 ※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。

リーグ順位の高いスタッツ・低いスタッツ

Rtg

・ヴォーン時代(8~20試合目)
  • ORtg:112.3(11位)
  • DRtg:108.8(4位)
  • NETRtg:3.4(9位)
・ヴォーン時代(21~30試合目)
  • ORtg:116.8(2位)
  • DRtg:110.9(11位)
  • NETRtg:5.9(3位)
・ヴォーン時代(8~30試合目)
  • ORtg:114.2(8位)
  • DRtg:109.7(5位)
  • NETRtg:4.5(6位)

21~30試合の間はOFが少し改善し、DFが少し悪化したということが分かる。
OFではカイリーの復帰、DFではシモンズと渡邊の数試合の欠場が多少関係しているだろうか。
多少の数値の変化はあるもののORtgでもDRtgでもリーグ上位をキープしており勝率が高いのも納得だ。
それではそれぞれの詳細を見ていこう。

OF面

・OF全般
  • PTS:112.3(17位)
  • ORtg:114.2(8位)
・OF効率
  • FG%:51.0(2位)
  • 3P%:37.8(6位)
  • eFG%:58.1(2位)
  • TS%:61.1(2位)
・OF回数
  • FGA:83.2(30位)
  • FTA:20.0(27位)
  • TOV:14.3(18位)
  • PACE:98.4(26位)
  • POSS:98.3(27位)

20試合目までと同様に、得点効率を示すeFG%やTS%はリーグトップクラスを記録している一方で、OFの回数を示すPACEやPOSSはリーグ下位クラスを記録している。

eFG%(4→2位)とTS%(3→2位)がさらに改善したことがORtgの向上につながったと思われる。OFに関してはもともと高確率のデュラントとカイリーに加えて、インサイド中心のクラクストンとシモンズ、オニール・ハリス・渡邊のシューター陣、オールラウンドなウォーレンとどこからでも点が取れるようになってきた。このままの調子を続ければ問題なく、あとはTOVを減らしてFGAを増やすだけだ。

DF面

・REB
  • OREB%:22.2(30位)
  • DREB%:70.4(27位)
  • opp PTS 2C:14.7(25位)
  • opp OREB%:29.6(27位)
  • opp DREB%:77.8(30位)

REBに関するスタッツは相変わらずリーグ下位クラスとなっているが、DREB%(29→27位)・opp PTS 2C(30→25位)と多少の改善は見られた。21~30試合目に限って言えば、DREB%は16位・opp PTS 2Cは8位となっている。

シモンズ・渡邊・ウォーレン辺りが安定して試合に出場できればさらに改善することも期待できるだろう。DREBに関しては弱点とならないようにリーグ平均くらいにはしておきたい。

・3P
  • opp 3PM:11.9(14位)
  • opp 3PA:32.4(9位)
  • opp 3P%:36.5(23位)
  • opp PTS 3P%:33.0(21位)
  • opp AST 3P%:84.4(19位)

20試合目までと比較して、opp 3PAとopp AST 3P%を改善することが出来ている。一方で、opp 3P%はあまり改善が見られない。

スムーズなスイッチやヘルプDFの改善でフリーで3Pを打たせることはかなり減らすことが出来た。あとはopp 3P%を改善することが目標だ。

PF
  • PF:21.6(24位)
  • opp FTM:18.2(16位)
  • opp FTA:24.3(20位)

PFはBKNの課題の1つである。スタッツに関しては20試合目までと比較して大きな変化は見られない。

ローテーションで純粋なCがクラクストンだけということもあって、ファウルトラブルになると特にDF面で厳しくなる。1試合平均のBLK数でリーグトップ5に入るほどPAのDFにおいて存在感を発揮しているので簡単に変わりは見つからないと思うが、Cはトレードなどで補強しておきたいポイントだろう。

主要スタッツの成績と順位一覧

※ ()内は順位
※opp ○○は対戦相手のスタッツ(例:opp FG%は対戦相手のFG%=被FG%)

  • WIN%:69.6(2位)
  • PTS:112.3(17位)
  • FGM:42.4(13位)
  • FGA:83.2(30位)
  • FG%:51.0(2位)
  • 3PM:11.7(15位)
  • 3PA:30.8(25位)
  • 3P%:37.8(6位)
  • FTM:15.7(28位)
  • FTA:20.0(27位)
  • FT%:78.6(17位)
  • OREB:7.7(29位)
  • DREB:33.5(11位)
  • REB:41.1(27位)
  • AST:26.3(9位)
  • STL:6.8(21位)
  • BLK:6.4(1位)
  • TOV:14.3(18位)
  • PF:21.6(24位)
  • PTS TOV:16.2(25位)
  • PTS 2C:11.7(24位)
  • PTS FB:15.4(7位)
  • PTS PA:45.7(23位)
  • ORtg:114.2(8位)
  • DRtg:109.7(5位)
  • NETRtg:4.5(6位)
  • OREB%:22.2(30位)
  • DREB%:70.4(27位)
  • eFG%:58.1(2位)
  • TS%:61.1(2位)
  • PACE:98.4(26位)
  • POSS:98.3(27位)
  • PIE:53.8(2位)
  • PTS 2P%:54.5(9位)
  • PTS 3P%:31.4(14位)
  • AST 2P%:53.9(7位)
  • AST 3P%:83.6(18位)
  • opp PTS:108.3(5位)
  • opp FGM:39.1(3位)
  • opp FGA:87.4(13位)
  • opp FG%:44.7(2位)
  • opp 3PM:11.9(14位)
  • opp 3PA:32.4(9位)
  • opp 3P%:36.5(23位)
  • opp FTM:18.2(16位)
  • opp FTA:24.3(20位)
  • opp FT%:75.4(3位)
  • opp OREB:10.8(21位)
  • opp DREB:31.9(8位)
  • opp REB:42.7(10位)
  • opp AST:22.2(2位)
  • opp STL:7.5(18位)
  • opp BLK:3.6(2位)
  • opp TOV:13.6(21位)
  • opp PF:17.9(29位)
  • opp PTS TOV:18.6(21位)
  • opp PTS 2C:14.7(25位)
  • opp PTS FB:14.7(22位)
  • opp PTS PA:46.4(4位)
  • opp ORtg:109.7(5位)
  • opp DRtg:114.2(8位)
  • opp NETRtg:-4.5(6位)
  • opp OREB%:29.6(27位)
  • opp DREB%:77.8(30位)
  • opp eFG%:51.6(2位)
  • opp TS%:55.3(2位)
  • opp PACE:98.4(5位)
  • opp POSS:98.6(4位)
  • opp PIE:46.2(2位)
  • opp PTS 2P%:50.0(8位)
  • opp PTS 3P%:33.0(21位)
  • opp AST 2P%:45.3(3位)
  • opp AST 3P%:84.4(19位)

総評

ヴォーンHC体制(8~30試合目まで)でのBKNのスタッツを分析してみた。
ORtg・DRtgともにリーグ上位の数値を残した結果、かなり勝率が上がっている。
一方で、DREB%やopp 3P%・PFと改善点は残っている。
怪我人はほとんどいなくなったので、ここからはさらにチームとしての熟成度を高めていくフェーズだろう。

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