【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2022-11-23 ネッツ@ラプターズ

2023-03-29チーム,ネッツ,ラプターズ

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注目ポイント

□TOR
 シアカム・バンブリート・バーンズ不在の中どう戦うか!

□BKN
 DREB・3PへのDFは改善できるか!

総評

TOR

OREBと2CからのPTS

ブーシェイ・コロコ・ヘルナンゴメスといったフロントコートの選手のOREBへの意識がかなり高く、チームでOREB23本と圧倒した。その結果、2Cから34PTSと大きく上回った。アウトサイドシュートが入らずPTSが伸びなかったが、サイズの小さいチーム相手にはREBで優位を取れるだろう。

怪我人の多さ

ナースHCはスターターの出場時間が多いことで知られている。現状の怪我人の多さがPTの長さに影響しているかは分からないが、控えの選手も十分活躍できるところを見せたので、PT管理を行ってほしいところだ。

まとめ

主力不在ながらもなんとか勝率5割を維持しており、チームとしての層の厚さを感じさせる。今後はどう健康を維持してシーズンを戦っていくかが注目点だろう。

BKN

3PへのDF

スタッツだけを見ると、相手の3PAに関しては大きく変わっていない(TOR:29、PHI:32)が、3P%を大きく下げることに成功した(TOR:24.1%、PHI:50.0%)。PHI戦よりは3PへのDFの改善に見られたと言っていいだろう。

理由として考えられるのがスクリーンへの対処だ。相手のスクリーンに対してマークマンの受け渡しがスムーズで簡単にフリーにすることが減っていた。サイズのミスマッチが生まれた際に逆サイドでマークマンの交換を行っている場面も多々見られた。

DFルールの変更があったのか、意識の改善だけなのかは分からないが今後も継続していきたい。特にスターターだけでなく、セカンドユニットの時間帯にも連携が維持できればさらにDFが改善されるだろう。

OREB取られすぎ問題

PHI戦よりはボックスアウトの意識が見られたが、結果的により多くのOREBを取られる結果となった。試合を通してまんべんなくOREBを取られており(1Qから順に6-5-5-7)、ラインナップのサイズの問題ではないことが分かる。ヘルプでローテーションを行った後に近くの選手にボックスアウトする意識がまだ足りないので、シュートを打たれたらまず近くの相手を抑えに行くことを意識したい。

FGAを相手に大きく上回られると、こちらが効率よくPTSを重ねても追いつけなくなる。相手のFGAを減らすために、相手のOREBとこちらのTOVを減らすことが今後の課題になるだろう。

デュラント不在の時間帯のOF

HCが変わりカイリーが不在の期間にデュラントを中心としたOFはかなり練度が上がり、安定してPTSを重ねることが出来るようになってきた。一方でデュラント不在の時間帯(2Qの序盤から中盤)は明らかにOFの停滞が見られる。シモンズとカイリーがOFを引っ張ることになるので2人がやりやすいラインナップを考える必要があるだろう。

シモンズはクラクストン(もしくは他のC)と併用した方が、OFではサイズの有利を作れてDFでは相手のGやウィングを守るといったメリットが出やすいと感じた。一方、カイリーはOFの際にある程度PAのスペースを必要とするのでモリスや渡邊といった外のあるフロントコートの選手との相性がいいと感じた。となると2人がセカンドユニットの時間帯に共存するのは相性が良くないのかもしれない。

デュラントは1Qは丸々出場して2Qの中盤まで休むというローテーションが決まっているので、その時間帯をどのようなラインナップにするのかが今後の課題だろう。

まとめ

主力不在の相手になんとか勝利したものの課題はまだ残っている。少しづつ改善しながら、まず次のIND戦に勝利して勝率を5割に乗せたいところだ。

スタッツについて

 ※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。

欠場選手情報

■TOR
 □パスカル・シアカム
 □フレッド・バンブリート
 □スコッティ・バーンズ
 □プレシャス・アチウワ
 □オット・ポーターJr

■BKN
 □TJ・ウォーレン
 □渡邊雄太
 □セス・カリー

チームスタッツ

青塗はスタッツが優勢、灰色は同スコア。
2C:2nd Chance, FB:Fast Break, PA:Paint Area

BKNの勝因は下記の3点。
・FG%/3P%
・AST
・PTS FB

BKNは少ないFGAを高確率で成功させた。
カイリーの復帰でパスが減るという懸念をされていたが、今のところASTは多いままだ。
シモンズの活躍もあってFBからのPTSを増やせているのはチームとしての強みだろう。

TORはOREBで圧倒し、STLから相手のTOVを誘発した結果、多くのFGAを生み出したが、FG%が上がらずPTSが伸びなかった。
PAでのPTSは十分だったのでアウトサイドシュートを決めることが課題だ。

プレイヤースタッツ

2桁PTSが6人とバランスが良かったが、アヌノビーとトレントのFG%が伸びなかった。

OREBを多く獲得し、REBでは圧倒した。

USG%が高いアヌノビーやトレントのFG%を上げたいところだ。

スターター全員が2桁PTSと安定した強さが出てきた。
一方でセスと渡邊の不在でベンチには不安を感じた。

デュラントとクラクストン以外のREBがもっと増えてほしいところだ。
TOVとPFにはまだ課題がありそうだ。

カイリーの復調でデュラントのUSG%がかなり下がった。
この数値で試合に勝利できたのは好材料だろう。

スコア推移とプレイタイム

2QにTORがリードを縮めたが、それ以外の時間帯ではBKNが優位に試合を進めた。
最終的には主力不在のTOR相手に最大20点近いリードをつけて勝利した。

TORは主力不在ながらも出場した選手がしっかりと仕事を行い層の厚さを感じさせた。
BKNは相変わらず前半は多くの選手を試して調子を確認している。その結果、2Qにリードを溶かしてしまった。怪我人が全員復帰して理想のローテーションを早く試したいところだ。

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