【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2022-11-07 ネッツ@マーベリックス
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□DAL
ドンチッチの活躍は!
□BKN
デュラントの負担を減らせるか!
総評
DAL
ドンチッチ起点のOF
DALはドンチッチを起点にじっくりと時間をかけてハーフコートOFを行うのでPACEが低い数値を記録しているが、TS%が高いので高い勝率を維持している。そのためPOSSを増やしたいところだが、この試合では22TOVを記録しておりFGAが少なかった。特にドンチッチがベンチの時間帯にOFを担うディンウィディーやウッドのTOVが多かったのは誤算だろう。
その結果、クロージングラインナップにディンウィディーとウッドは選ばれず、REBで優位を取れるクレバーやパウエルが選ばれている。相手に合わせてラインナップを変えたキッドHCの采配は見事だった。
デュラントへのDF
デュラントへは高い位置からダブルチームを仕掛けてボールを離させるようなDFをしていた。高い位置で仕掛けることでローテーションが間に合いフリーでシュートを打たせることも少なかった。PAでの失点も少なくチームでの意識の高さを感じさせた。
まとめ
ドンチッチがベンチの時間帯の不安も感じたが、チームとしての完成度は高い。ドンチッチの負担をどう減らしていくかが今後の課題だろう。
BKN
デュラントへのダブルチームからのOF
CHA戦は3Pライン付近でデュラントへダブルチームを仕掛けたのに対し、DALはもっと高い位置から仕掛けてきた。その結果、ダブルチーム後の展開がCHA戦ではフリーを多く作れていたのに対し、DAL戦ではフリーが作れずシューターのドライブなど苦しいOFにつながっていた。
カイリーの不在でデュラントへのダブルチームをしてくる相手が増えることが予想される。デュラントを囮にしてフリーの状況を作れるように、ハイポストやローポストでデュラントにボールを渡すなど工夫が必要になってくるだろう。
DREBの少なさ
この試合でもDREBの少なさが目立った。DREBが取れないのでFBでのPTSやPAでのPTSが増えてこないのもPTSが伸びない要因だろう。ラインナップのサイズが小さいとREB争いでのPFが増えて、チームファウルが増えると相手のFTが増えるという悪循環にもつながる。
まとめ
チームとしてはいい雰囲気であるものの、ナッシュがHCをやっていた時と本質は変わっていない気がする。早く新HCを決めてチームの方向性をガラッと変える必要があるのかもしれない。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■DAL
□デイビス・ベルターンス
■BKN
□TJ・ウォーレン
□カイリー・アービング
チームスタッツ
DALの勝因は下記の2点。
・3P%
・REB
DALは3Pを40%以上の高確率で成功させた。また、REBで上回りTOVの多さをカバーできた。
BKNは相手のTOVから多くのPTSを奪ったものの、REBで優位を取られてしまった。
プレイヤースタッツ
ドンチッチは相手のサイズの小ささを生かしていつも通りの活躍をした。
ディンウィディーの不調やTHJの負傷離脱をグリーンがカバーし、マギーやウッドの代わりにクレバーやパウエルが活躍しているのを見ると層の厚さを感じさせる。
ディンウィディーはOREBやAST、ウッドはREBで貢献したが、TOVが少し多かった。
ドンチッチのUSG%の高さはいつも通りだろう。
ドンチッチの休む時間帯を周りの選手がカバーしたいところだ。
デュラント・オニール・クラクストン以外の選手は活躍に安定感が少ない印象がある。
特にトーマスとシモンズの活躍に期待したい。
オニールが2OREB・8ASTといいスタッツを残している。
トーマスやシモンズのASTも増えてほしいところだ。
DREBの少なさからFBからのPTSが少なくなっている。
トーマスが積極的に攻めていることでUSG%が高くなっている点は素晴らしい。
スコア推移とプレイタイム
試合を通してお互いOFに苦労しPTSが伸びないまま拮抗した展開が続く。
4Q中盤にBKNの得点が止まっている間にDALが10点近いリードを奪う。
終盤にはDALの点が止まり、BKNが同点のチャンスを得る。
しかし、50本以上連続で決めてきたデュラントのFTが落ち、DALが僅差での勝利となった。
DALはドンチッチのいる・いないに関わらずPTSが数分止まることが多々見られる。TOVなど今後の改善点だろう。
BKNはシモンズが復帰したものの渡邊の負傷離脱もあり、インサイドの層の薄さは変わらず感じた。安定しないハンドラー・シューターの不調・インサイドの層の薄さと問題は山積みだ。
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