【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2022-11-27 ブレイザーズ@ネッツ
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□BKN
DREB・TOV・PFの改善は!
□POR
直近不調のDFを改善できるか!
総評
BKN
デュラントの負担軽減
ここ数試合デュラントへのダブルチームがかなり減ったように感じる。そのおかげで1on1がかなりやりやすいように見える。加えてシモンズ・クラクストンと同時に出場しているときは、デュラントのマークマンがパワーやサイズのない選手が多いのでOFがしやすそうな印象を受けた。
不用意なパスミスからTOVを犯すこともなく、デュラントが出場している時間帯はチームとして完成度の高さを見せた。あとはデュラントが休んでいる時間帯にリードを広げられないようにできれば、デュラントをより休ませることができるようになるだろう。
課題のDREB・TOV・PF
DREBに関しては、OREBをヌルキッチに4本・ユーバンクスに3本取られる結果となった。REBへの意識はかなり高くなっているのが感じられるが、まだボックスアウトで飛ばせないという意識が足りないように感じる。また、REBの競り合いでファウルを犯すこともあるので、まだ改善の余地はあるだろう。
TOVに関しては、IND戦から大きく減らすことが出来た。デュラントとオニールが大きく減らしチームとしても7個と1桁に抑えることが出来た。デュラントのパスミスが減ったこととオニールのプレイメイクの回数が減ったことが関係しているだろう。この調子でFGAを増やして効率よくPTSを稼いでいきたい。
PFに関しては、あまり減らすことが出来なかった。この試合ではシモンズは2個とクラクストンは3個と多くなかったが、その分ヌルキッチやユーバンクスにOREBやPTSを稼がれており、評価が難しいところではある。
一方、デュラントが4個・オニールが5個と多くなっており、それぞれ後半に3個と4個と後半の割合が多いことが分かる。2人の共通点はPTが多い方(デュラント:37分、オニール:39分)ということである。2人とも代わりの利かない選手なので難しいところではあるが、35分程度にPTを抑えるのが理想だろう。
フロントコートの選手不足
前半のデュラントが休んでいる時間帯(2Qの序盤)に、5PTSリードから5PTSビハインドと相手に大きくリードを許した。この時のラインナップのフロントコートの選手はシモンズだけだった。PORもそこまでサイズが大きくないことや渡邊が怪我の影響もあるが、明らかにサイズで劣っていた。マーキーフを起用しない理由はわからないが、渡邊とウォーレンが復帰するまではサイズ不足に悩まされそうだ。
まとめ
後半のガス欠を回避し4Qに差を広げ、ホーム連戦の初戦に勝利することが出来た。徐々に完成度も高まってきているので、この調子で勝率を上げていきたいところだ。
POR
DFの改善
直近の勝率の低下の原因はDFにありそうだ(DRtg:24位)。opp 3P%は12位と悪くない一方でopp FG%が23位となっている。TOVやFBでも失点でもリーグ下位になっており改善が必要だろう。特にTOVが23位となっているので、減らすことが出来れば失点も減ってくるだろう。
クラッチタイムのOF
4Qはグラントやサイモンズ・ヌルキッチを中心にOFをしていたが、決定力に欠けていたように感じた。ここはリラード不在の辛さを感じた部分だろう。グラントはPTSを重ねてはいたので、サイモンズやシャープといった選手の活躍が接戦での勝利には必要だろう。
まとめ
リラード不在も影響してか徐々に勝率が下がってきた。例年、スタートダッシュに成功するが徐々に失速していくチームもある。そうならないためにもリラードの復帰までが踏ん張りどころだろう。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■BKN
□TJ・ウォーレン
□渡邊雄太
■POR
□デイミアン・リラード
□ゲイリー・ペイトンⅡ
チームスタッツ
BKNの勝因は下記の3点。
・FG%/3P%
・TOV
BKNはセスが3Pを70%で決めるなど効率よくPTSを稼いだ。デュラントやカイリー以外のPTSが伸びるとチームとしても戦いやすい。
また、前回からTOVを大きく減らすことができ、FGAで大きく差が開かなかったのも大きい。
PORはOREBから2CでのPTSで優位に立った。TOVが少しい多かったのと4Qに相手のシュートを止められなかったのが敗因となった。
プレイヤースタッツ
デュラントとセスが高確率でシュートを決めてPTSを伸ばした。
デュラントやオニール・カイリーのPTを減らしたところだ。
シモンズはREBとASTでチームに貢献した。
TOVは減らせたので、次はPFだ。
デュラントとセスがOFをけん引した。好調のの選手のUSG%が高いのはいいことだろう。
一方でシモンズはUSG%がかなり低かった。DFを引き付けて決定的なパスを出すというプレイが大きかったからだろう。
前回の対戦と打って変わってグラントが29PTSとチームトップの数字を残した。
サイモンズのPTSがもう少し欲しかったところだ。
ヌルキッチとユーバンクスがOREBを稼いだ。
TOVをもう少し減らしたいところだ。
グラントとヌルキッチがOFをけん引した。
サイモンズはFG%を上げて、PIEを上げたい。
スコア推移とプレイタイム
4Q中盤まで一進一退の攻防となった。
PORのPTSが止まっている間にBKNが一気にリードを2桁に広げ勝利した。
BKNは前半のデュラントが休んでいる時間帯が課題だろう。サイズが小さくなってOFもDFも厳しくなる。シモンズ+シューターの構成なので、OFでは特にシモンズの活躍に期待したい。
PORはグラントとサイモンズのPTが増えている。リラードの不在の間はシャープの活躍に期待したい。
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