【NBAデータ分析/NBA Data Analitics】2022-12-26 ネッツ@キャバリアーズ
NBAゲームのデータ分析をしてみよう!
注目ポイント
□CLE
BKNのOFを止められるか!
□BKN
CLEのDFを上回れるか!
総評
CLE
3人目のハンドラー
ミッチェルとガーランドという2人のエリートハンドラーがいることは今シーズンのCLEの強みだ。どちらかを常にコート上に残すことができ、どちらかが調子が悪かったり相手のエリートディフェンダーにマークされたりしてももう片方の活躍に期待が出来る。今日の試合でもミッチェルがシモンズにマークされPTSが伸びなかったが、ガーランドの活躍で最後まで接戦を演じることが出来た。
欲を言えば3人目のハンドラーが欲しいところだ。コート上にミッチェルかガーランドしかいないときにOFの起点が1つだと相手がDFをしやすい。そんなときにベンチから出場して安定して2桁取るような選手がいればさらにOFが強力になる。現状ルバートやオスマン辺りがその役割を担っているが、BKNのウォーレンやBOSのブログドンに比べると少し物足りないのかもしれない。
かなりチームとしてのバランスはいいので焦って補強に動くということはしないと思うが、優勝を目指すのであれば改善したいポイントではあるだろう。
PAのDF
DF面での強みの1つはPAの失点の少なさだろう。現状、平均45.1でリーグ1位の少なさとなっている。この試合でも34PTSとかなり抑えることが出来た。アレンとモーブリーが健康に過ごすことが出来れば安定したDFでプレーオフを優位に戦えるだろう。
懸念点としては、それでもBKNに125失点したことだ。3Pの確率が60%もあったことも大きいが、デュラントとカイリーがそこまでPAでのPTSを中心に得点を重ねるタイプではないことが影響しただろう。プレーオフを見据えるとMILとは相性がよさそうだが、BKN・BOSとは相性が悪いのかもしれない。
まとめ
DFを中心に安定した強さを見せており、プレーオフでもいい戦いができるだろう。優勝のためのラストピースを見定めるシーズンになるかもしれない。
BKN
フロントコートの層の厚さ
ベンチからウォーレンと渡邊が出てくるのはBKNの強さの要因だろう。ウォーレンは要所要所での1on1、渡邊は3Pとカッティングとそれぞれ違う形でOFで貢献することができる。また、DFで大きな穴となることもなく、サイズがあるので弱点だったREBでも相手に優位を取られることが少なくなってきた。
今日のようにウォーレンと渡邊の存在は、ラインナップのサイズの安定感やデュラントとカイリーが終盤まで体力を温存できるというメリットがある。他に大きいのがシモンズが相手のインサイドの選手ではなくスコアラーをマークできる点だ。シモンズは相手のGやFをマークできるが、逆はサイズのミスマッチでしにくい。シモンズで相手のエースを1人消せているのがBKNのDFの改善にもつながっているだろう。
クラクストンがファウルトラブルになり、シモンズがCに付くことになるとシモンズの良さを生かせないので、やはり控えCの補強は必要なのかもしれない。
ローテーション
デュラント・カイリー・シモンズのうち2人をコートに残すということはせずに、デュラントだけの時間とカイリーとシモンズの時間とはっきりと分けている。どちらのラインナップの明らかな問題点というものは見られなかったので、あとはここにセスとハリスをどう組み込むかが注目だ。
デュラントだけの時間帯(1Qと3Qの終わり)は他にクラクストン・ウォーレン・渡邊・サムナーと同じラインナップだった。この時間帯は特にデュラントへダブルチームを仕掛けてきていた。簡単にフリーを作ってレイアップに行けたり、ボールを回してデュラントに戻し1on1につなげたりといいOFにつながることもあれば、デュラントのパスミスやデュラント以外の選手の苦しいシュートで終わるということもあった。
ラインナップが固定されたおかげで徐々に対応力が上がったのだと思うので、セスとハリスが戻ってきたときにうまく対処できるように連携を深めておきたい。
まとめ
MIL・CLEとEastのライバルチームを倒して9連勝となったが、さらにどこまで連勝が続くのか楽しみである。
スタッツについて
※記事に出てくるスタッツの詳細説明はこちらを参照。
欠場選手情報
■CLE
□ディーン・ウェイド
□リッキー・ルビオ
□ロビン・ロペス
■BKN
□ジョー・ハリス
□セス・カリー
チームスタッツ
BKNの勝因は下記の2点。
・FG%/3P%
・REB
BKNは高確率でFGを成功させた。特に3Pは60%と驚異の数字だった。
また、CLE相手にREBで優位を取れたのは大きかった。
PFが多くFTを多く与えてしまった。それが無ければより優位になっていただろう。
CLEはPAでのPTSとFTでのPTSが多く、PAを攻めた結果だろう。
PAでのDFも良かったが、相手の3PへのDFには課題が残った。
プレイヤースタッツ
ガーランドが46PTSと活躍を見せた。
ミッチェルはシモンズにマークされた影響かPTSが伸びなかった。
フロントコートの選手がしっかりとREBの稼ぎ、バックコートの選手がしっかりとASTを稼いでいる。
ミッチェルとガーランドがOFをけん引している。
ベンチからウォーレンが23PTSと活躍を見せた。
他にもオニールと渡邊が3P・クラクストンがインサイドで2桁PTSとバランス良くPTSを稼げている。
クラクストン以外のフロントコートの選手のREBが多いのはいい傾向だ。
シモンズは他にも8AST・3STLと攻守に活躍を見せている。
デュラントとカイリーのPAでのPTSが0なのは珍しく、CLEのDFのすごさが表れている。
ウォーレンのUSG%が高いのはいい傾向だ。
スコア推移とプレイタイム
試合を通してBKNがリードを奪う展開となった。
CLEも何度かリードを縮めたが、BKNが逆転は許さずに勝利を手にした。
CLEはガーランドとアレン・ミッチェルとモーブリーでローテーションを回しており、この組み合わせの相性がいいのだろう。SFはウェイドの怪我の影響か相手によって変えており、固定させたいところではあるだろう。
BKNはデュラントが1Qと3Qにフルで出場するのでそれに合わせたローテーションを組んでいる。終盤はOFとDFで頻繁に選手を入れ替えるのが特徴だ。
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